これも欲しい!と思う人、多いのではないでしょうか。昔ながらの蓄音機と現代の情報技術が融合し、Bluetooth経由でスマホ操作できる現代版蓄音機が話題を呼んでいます。
クラウドファンディングサイトKickstarterにて10万ドル(約1,000万円)目標でプロジェクト投稿されていますが、残り17日を残して12万9,000ドル(約1270万円)以上の資金が集まっています。
Gramovox™ Bluetooth Gramophone
ホーンスピーカーや金属パーツは1920年代の伝統製法によって作られています。
支えの木材部分も職人によって作られています。自宅はもちろん、お店やイベントでもいい感じに活用できそう。
気になる価格は、Kickstarterでは249ドル(2万4,900円)から。最終的な希望小売り価格は、349ドル(3万4,900円)となる模様。
音もなんとも素敵。これは音楽好きならずとも試してみたい製品です。
伝統文化、職人技術がモノのインターネット時代に活きる
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ゆるキャラブームの中で、地域は「新しい何か」を創造しようと必死に動いています。
当然、新しいキャラクターをはじめ「0から1」を生む挑戦はいつの時代も大切なこと。しかし、地域に元々ある伝統、文化、職人技術は、まだまだ掘り起こせていないものもたくさんあります。
「本物のコンテンツは、地域にこそたくさん埋もれている」これが私の偽らざる実感です。
そして「地元のこの伝統工芸をどうにかできないものか?」これは、誰もが一度は考えたことのあるテーマでしょう。とはいえ、掘り起こした伝統を「価値」につなげることは、簡単なことではありませんでした。
しかし今後、モノのインターネットやデジタルファブリケーション、クラウドファンディングが普及すると、これらの伝統文化、職人技術を「価値」につなげるための壁は低くなります。
今回の現代版蓄音機もまさにそうですが、伝統文化、職人技術が現代の情報技術と掛け合わさったり、新しいモノづくりと掛け合わさることで、新たな価値が生み出されていくのです。
伝統文化×ロボット、職人技術×ソーシャルテクノロジー、伝統工芸×デジタルファブリケーションなど、その事例の数は無限に増えていくことでしょう。
地域のゆるキャラブームに続く本命は、実はこちらなのかもしれません。
【Social Design Newsから本が出ました】
働き方は無限大。
組織や事業の寿命よりも、人が働く時間のほうがはるかに長くなった現代。
テクノロジーの進化と人々の価値観の変化によって、「働き方」が大きく変わりつつある。
メイカーズ、クラウドソーシング、クラウドファンディング、ソーシャルスタートアップ……「仕事の未来」には、無限の可能性が広がっている。
あなたは、どの働き方を選びますか?
さらなる進化を遂げるテクノロジーと新たな時代の価値観が出会ったことで、
これまで考えられなかった(あり得なかった)ような働き方が可能となった。
今、私たちの目の前には、数限りない働き方が存在する。
私たちは、自らの働き方を自分で選び、実行していかなければならない。
それが、本書の言う「ワーク・デザイン」である。 ――「はじめに」より
本書では、これからの働き方の新構造を次の7つのステージで捉えた内容となっています。
・新しい「働く」の価値観
・消費社会から生産社会への潮流
・ワークプロセスの文明的大転換
・組織形態の変化
・キャリアデザインについて
・タスクデザインについて
・これから必要とされる個別スキル
現在の「働く構造の進化」は、各ステージをバラバラに見ても分かりません。7つの構造全体を体系的に捉えることで、始めて進化の本質が見えてきます。
Amazonの「なか見検索!」で一部内容を読めるようになっていますので、ご興味のある方はこちらからご確認ください。【書籍】ワーク・デザイン これからの働き方の設計図
※ライフハッカー[日本版]で本書を大きく取り上げていただきました。
「いま、新しい働き方『パラレルキャリア』が重要だ、と言える理由」