雑誌「TURNS」が2012年6月2日に創刊されました。
自分の生まれ育った町に戻り働く「Uターン」と自分が生まれ育った町
以外の地域で働く「Iターン」の意味ですね
おもしろそうな人が集まっている地域と取り組み、新しい移住者を求めている
熱い地域、そして、そんな地域で新しい自分を発見するための方法を特集していく、
とのことです。
2012年現在、20代〜30代にかけて、明らかに地域への移住者、及び移住
希望者が増えてきていることを肌身で感じます。今までの経済競争社会
において、地域への移住という選択肢はなかなか考えにくいものでした。
なぜなら、貨幣は中央に集まるもので、お金はお金のある所に集まる性質
を持つからです。よって、一般的に「給料の高く名誉があるよい仕事」と
言われるようなものは、都会にある傾向がありました。
しかし、これからの「社会貢献競争社会」に関してはどうでしょうか?
この時代において、都会に住むという選択肢は必ずしも良い選択肢
とは言い切れません。
若者が移住を進めた時代の特徴は?
photo credit: ~Prescott via photo pin cc
時代のワンサイクル前に若者が都会を離れていった時代は、いつのこと
でしょうか?それは、戦前、戦中のことですね。当時は国家間の軍事的戦争
により、どんどん疎開という名の移住が進んでいきました。
理由は、爆撃から逃れるため、そして食糧を確保するためでした。
「戦火のレシピ」という書籍には、ビックリすることに国会議事堂の前に
畑を作り、食糧を確保している痩せた日本人の写真が掲載されています。
では今はどうかというと、お先真っ暗な金融資本獲得競争、そして
社会貢献の最大化ではなく、株主利益最大化のために働かされる
労働者の精神的ダメージはピークに達しています。
10人に1人はうつ病と言われ、年間3万人以上が自殺することが
あたり前となってきてしまった今、これを精神戦争と呼ばずしてなんと
呼ぶでしょう。
こういった状況の中で、将来的に価値観と社会システムが大きく
変わること、そして食糧危機を直感的に感じる若き世代の移住希望者
は、これからもどんどん増え続けることでしょう。
しかし、軍事戦争下の「疎開」と現在の「移住」には決定的な
違いがあります。疎開は、「命を守らなければならない」という非常
にネガティブな理由で都会を離れますが、現在の移住は、より幸せな
自分の人生、そして地域貢献を目的とする人たちも多いです。
時代はうねりをあげながらも、ゆっくりとより良く変わっていると
信じます。
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など気軽にいただければ幸いです。