Googleがモトローラを売却したニュースが世界中で話題となりました。が、昨年発表されていた「3Dプリンタでスマホを作るプロジェクトはどうなったの?」と気になっていたところ、さすがにその部分は自社にしっかり残したようですね。
Project Ara: Inside Google’s Bold Gambit to Make Smartphones Modular
Googleは3Dシステムズ社と組んで、スマホを作れる高速3Dプリンタを開発中です。
スマホの再定義を掲げるプロジェクトですが、これから1年ほどで最初の製品を投入していきたいと考えているようです。
「3Dプリンタでもスマホは無理でしょ!?」なんて言われていた1、2年前ですが、そんなことはありません。これから更に1、2年すると、いかに3Dプリンタのイノベーションが巨大であったかが分かってくるのでしょう。
焦点はビジネスモデルに絞られていく
Made In the Neighbourhood (ft. a clothing printer, OpenKnit) from Gerard Rubio on Vimeo.
3Dプリンタマーケットは、予想を超えるスピードで急拡大しています。クレディスイスが予想を慌てて大幅修正したりと慌ただしいですが、昨年、一昨年に予想された各種データは役にたたないのことも多いでしょう。それほどまでにハイスピードで動いています。
さて、こうなってくると技術面においては時間の問題。あとはビジネスモデルの登場に焦点が置かれます。
つい先日お届けしした記事「自分でデザインしたデジタルデータから服を編んでくれる「OpenKnit」は、瞬時に1,000いいね!を集め、ツイートも200を超えました。
こちらの記事で「自分の好きなデザインの衣料をダウンロードし、自宅もしくは、近くにある衣類の3Dプリンタや編み機で作ってしまう未来。つまり、衣類におけるデータ共有のオープンプラットフォームを作り、それを盛り上げていけたところは、現在のファッションマーケットに大きな影響を及ぼしていく可能性がある」
と書きましたが、次のような意見を続々といただきました。
デザインデータを売るビジネスと、家では印刷できないオーガニックなんちゃらとか、珍しい素材で作られてる服を売るビジネスに分かれそう。|自分でデザインしたデジタルデータから服を編んでくれる「OpenKnit」 | http://t.co/3rYMding7v
— Yuka Yamaguchi (@0oyukao0) 2014, 2月 26
デザインデータの販売は当然出てくるでしょうね。また、面白い素材の開発なんかも始まっていくのでしょう。
ちょうど広告制作会社と印刷会社が分かれているように、アパレル業界も同様に業界編成が起きるのは目前か/自分でデザインしたデジタルデータから服を編んでくれる「OpenKnit」 | Social Design News http://t.co/chDU11Bmgi
— konimaru (@konimaru) 2014, 2月 26
「ファッション×デジタルファブリケーション」のインパクトも巨大です。多数のスタートアップの登場で、業界再編は必ず起こるでしょう。
毛糸屋さんや工房の導入を期待。 / “自分でデザインしたデジタルデータから服を編んでくれる「OpenKnit」 | Social Design News【ソーシャル・デザイン 公式サイト】” http://t.co/eGYnsWQnz1
— サトウ (@aykt) 2014, 2月 26
先日も、ある地方の毛糸素材会社の話を伺いました。縮小していかざる終えない会社の新たな一手は、このあたりにあるのかもしれません。
3Dプリンタテクノロジーがどのような事業モデルと掛け合わさり拡大していくのか?今後に要注目ですね。
また本日より、Social Design Newsの広告枠を1枠募集します。ご興味のある方は是非こちらからご確認ください。