99ドルで発売された動画ストリーミングとゲームができるAmazon TVが話題となっていますが、個人的にはこっちの方が興味深い。
家の中での買い物をサポートしてくれるデバイス「Amazon Dash」。もちろん無料。
このように、バーコードをスキャンすれば、Amazonの買い物かごに追加されます。
また、音声認識もできます。
バーコードのない生鮮食品などは、一言「りんご」などと発すれば、とりあえずカゴに入ります。スマホやPCなどで注文確定ボタンを押す前に、数量や具体的な製品を選択するような仕組み。
このAmazon Freshとういのは、米国の一部で始まっている日用品の即日配送サービスです。今後、こういったデバイスとともに、利用地域を広げていくのでしょう。ちなみにこのデバイス、楽天なんかでもそうですね。でないと、全てAmazonに持っていかれてしまうかも。
イメージ動画はこちらからご確認ください。
Amazonという社会的インフラ
上のグラフからも分かりますが、Amazonは徹底的に利益を出さない企業です。利益は徹底的に投資し続け、新しい製品を投入しては企業価値を伸ばし続ける会社です。
CEOのジョフ・ベゾス氏の仕事のほとんどは、社内でプレゼンを聞き続けること。”次世代の主流”というものにアンテナを貼り続けて、その可能性に巨額の投資を続けています。
Amazonのすごさは結局のところ、この未来を感じて生み出す力。問題を解決するという領域を超えて、機会を発見して、それをライフスタイルごとガボっと入れこんでくる力です。
日本の企業にとって驚異と捉えられるところはあるわけですが、一つレイヤーをあげて考えてみると、私はこれらの大企業はいずれ人類のインフラと捉えられていくと思っています。
当然、その透徹した結論に到達するためには、一悶着二悶着ありますが、現在の”共有経済”という新しい資本主義のあり方が浮き彫りになるに連れて、その議論は大きくなっていくと信じています。
例えばですね、アメリカの最大手ホテルの部屋数よりも空き部屋共有サイトAirbnbの部屋数の方が多くなっています。この事態を数年前に一体だれが想像したでしょうか。
私は、ドローンで30分以内に商品を届けるAmazonの「Prime Air」も共有経済を加速するために利用されたらどれだけ良いかと思ったりします。
【参考】
・空の産業革命が着々。ドローンが「共有経済」を加速させる可能性について
あらゆるものは、人類の共有資産となる。新しい社会のカタチが少しずつ見え始めています。