PHOTO: Golden Bitcoins from Shutterstock
いいと思う、この動き。
MIT(マサチューセッツ工科大学)でビットコインの大規模な実験が行われる模様。全ての学生に100ドル(約1万円)分のビットコインを配布し、流通させていきます。
Every MIT student will get $100 in bitcoin from Wall Street donor
学生が考案したこのプロジェクトは、ウォールストリートやMITの同窓生から50万ドル(約5,000万円)を寄付してもらい進めます。もちろん、大学、教授陣もこれを支援します。
「学生に仮想通貨を配るのは、インターネットがまだ何ものか分からない時代にウェブへのアクセスを提供したのと似ている」という発言が興味深いですね。
揺れに揺れた日本のビットコイン取引所Mt.Goxの事件により、世界中からたくさんの冷や水が浴びせられたにも関わらず、この流れが止まることはありません。
とはいえ本命は、価値の再定義
PHOTO: Value Price from Shutterstock
TIME BANKのような動きも含め、今世界は新しい代替通貨の百花繚乱時代を迎えています。
【参考】
・時間が代替通貨となる時。人口の1割が「タイムバンク」を利用しは始める
ビットコインなどもまさにその一部で、まだまだ序の口にすぎません。
そして、この代替通貨の課題は、そろそろ流通範囲と規模の問題へと突入していき、この巨大なうねりは益々加速していきます。
またこの動きの重要な背景には、実は「価値とお金の分離」という現象があります。つまり、「価値はお金に代えられなければ価値じゃない」という認識を分離させる動きが始まっているのです。
つまり、一言で言ってしまえばマネタイズ信仰の衰退と言ってもいいかもしれません。「さらば、マネタイジングワールド!」そんな声さえ私の心には響いてきています。
そして、その先には一体何があるのか?それは「価値の再定義」という問題です。これが今私たち人類が、ひそかにぶち当たっている大問題です。これはもう数年すると明らかになってくるとは思いますが、現時点でもそれは明確です。
そして、この大議論の先には「人間にとって大切なことだけど、お金にならないからできなかった」(やりにくかった)そんなことも私たちの仕事、活動として、認められる社会へと進みます。
現代における代替通貨の問題は、深いところで私たちの社会的進化を促そうとしているのです。