ついにこのトレンドが始まります。
臭いをオンラインで送受信することができる「Ophone」が今週6月17日からクラウドファンディングサイトIndiegogoで資金調達を開始します。端末の価格は149ドル(約1万5,000円)から。
ハーバード大学の生体医療エンジニアでル・ラボラトワの創業者であるデイビッド・エドワーズ博士が開発したこの製品は、「Ochips」と言われるチップが内臓されており、ここが端末のボタンに触れると、熱によって香りが噴射されるという仕組み。
また、噴射後すぐに冷却をするため、その明快なにおいを持続させることができます。
そして、この臭いを媒体にしたiPhoneのメッセージアプリ「oNote」もリリースされる予定で、例えば写真に臭いをタグ付けして送信すると、Ophoneを通じて臭いを受信し、嗅ぐことができます。ちなみに32種類の臭いの組み合わせで30万種類の臭いを再現できるとのこと。
最終的には、このようにiPhoneに端末をセットして、どこでも送られてきた臭いをかぐことができるようになるわけです。
ここから臭いが出ます。
まずは、より深いコミュニケーション、またそのの多様性、というコンセプトでリリースされてくるようですが、「臭い」をネット経由で送受信するというトレンドは、様々なサービスを登場させそうです。
臭いマーケティングという新領域
PHOTO: Supreme Pizza lifted slice from Shutterstock
この技術、コミュニケーションや遠隔でアロマセラピーを行うというようなものだけでなく、PRにも多様されてくる可能性大です。
食品や料理の臭いをうまくスキャンして再現できるようになっていくと、メニュー表に「臭いダウンロードボタン」がついて、その臭いをかぐこともできるようになってくるのでしょう。
例えば、上のピザの写真。写真だけなら耐えられますが、もしここでピザの臭い、チーズの臭いが漂ってきたとしたら、もう今日はピザを食べずにはいられなくなるのではないでしょうか(笑)
人間が食欲をそそられるのは、美味しそうな写真という「見た目」もそうですが、やっぱりその「臭い」です。
この分野は、新たなマーケティング手法として、今後様々な角度から研究が進められていくことになるでしょう。