「飲み物」は、私たちの生活に近いがゆえに、その時代の側面を鮮明に反映する。
スムージーなど健康飲料を置くジュースバーは、どこに行ってもよく見かけるようになった。健康ドリンクのムーブメントは、これから益々幅広い領域に浸透していく。
今、世界で確実に地位を獲得しようとしているのは、「コンブチャ」という飲み物だ。Googleトレンドでもそのワードは着実に上昇している。
コンブチャとは、日本語で言うところの、紅茶キノコのこと。モンゴル原産、シベリアで伝統的に飲まれている発酵飲料だ。紅茶や緑茶に砂糖を加え、栽培されたキノコにも見えるゲル状の塊を2週間ほど漬け込んで発酵させる。
その人気の理由は、やはり機能性。デトックスや免疫機能のアップ、がん予防などに力を発揮する。また、カロリーが非常に低いところも魅力の1つだ。
例えば、こちらの「Kombrewcha」が提供するコンブチャの味は、レモンやロイヤルジンガー、ブラックベリーハイビスカスなどがある。ちなみに、アルコールも2%ほど含んでいる。
ジュースバーは、缶ジュースやペットボトル飲料のマーケットに入っていった。更にこれから健康飲料は、飲酒のマーケットに大々的に進出してくるかもしれない。
日本においても「最初は、ビール」が定番で、もしくはサワー、そして、お酒を飲まない人はソフトドリンクから始まることが多い。しかし、今後は、サワーやソフトドリンクを飲む人が、健康飲料(コンブチャ!?)を飲む可能性がある。
ソフトドリンクや、アルコールフリーのお酒を飲むような感覚で、食事の席で、健康的な飲料を飲むというトレンドが広がるかもしれない。