photo credit: Werner Kunz via photo pin cc
米イェール大学スクール・オブ・マネジメントとデンマークのオールボルグ
大学が行った研究結果です。生まれ育った土地で起業した企業・団体は、
そうでない企業よりも存続率や収益が高いというおもしろいデータです。
同じ地域で平均6.4年ビジネスを続けている企業約1万社を対象に行った
研究で、起業主のホームタウンに拠点を置く企業は、違う地域でビジネス
を展開する企業よりも9%失敗率が低いとのこと。また収益も、前者の方
が年間で約8172ドル高かったようです。
同調査を行った研究者からの面白い意見として「生まれ故郷で起業すると
いうことは、過去に起業経験があるのと同じくらい重要なポイントだ」
とありました。
これはまさに、周りの助けである「ソーシャル・キャピタル」と深く関係
しているようで、しかも、田舎であれば田舎であるほど周囲の人々は協力的に
なり、ビジネスが成功・存続する確率がアップするということでした。
この研究は、これから地域で起業していこうとする中小企業、NPO、個人
の背中を少なからず後押しするものですね。
Iターン、Uターン起業に期待
photo credit: Froschmann : かえるおとこ via photo pin cc
「起業」は20年前と比べると、はるかに敷居が低くなりました。
社会を良くするためのビジョンを掲げ、面白さ・楽しさをコンセプトの中に
加える。あとは、ウルトラブックの小さなパソコンと頭さえあれば事業
を起こせるようになりました。
以前、ご紹介させていただいたTURNSも各所で話題を読んでいますし、
Iターン、Uターン起業も確実に増えていくでしょうね。また思った以上に、
地域がそれを応援する土台はできてきています。
多くの若者やエルダー層が、地域でどんどん新たな事業を起こしていく
トレンドは益々大きくなるでしょう。
地域の時代を応援するためにも、こういった面白い研究結果をこれからも
ご紹介していきます。