ナレーティブ・サイエンス社(Narrative Science)をご存知でしょうか。2010年
創業以来、米経済誌フォーブス(Forbes)など40社以上にサービスを提供して
いる「自動生成コンテンツ会社」です。
We Transform Data into Story and Insigt.
(私たちは、データを「物語」と「洞察」に変化させる)
とあるように、WEB上の膨大なデータを収集し、アルゴリズムによって
ニュースや記事などの「コンテンツ」へと作り変えます。
現在、世界的にこうしたアルゴリズムが生み出す記事が数を増やしてきており、
「今後1~2年のうちに、報道業界はどこの会社も何らかの自動化戦略が必要になる」
との予測もあります。
もちろん、このコンピューターは、休暇もいりませんし、福利厚生もいりません。
猛烈なスピードでひたすら記事を量産し続けてくれます。
そこで疑問に思うこと。「記者、ライターがいらなくなるのでは???」
はい、その通り…。今の延長ではゼロにはならないにせよ、間違いなく、激減するで
しょう。近い将来、報道のあり方、コンテンツのあり方、そしてビジネスモデル
が 変化してきます。
もっと言うと、コンテンツの作り手はより「体験」、「創造力」、「コミュニケーション」
に力を入れていかなければならないでしょう。
生産性の爆発的向上により、一億総ライフワーク時代へ
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コンテンツ自動生成技術しかり、テクノロジーの発展、競争の激化、生産性の向上が
「負け組」や「失業者」を生み出して、格差を拡大させる。だから、市場主義はやめる
べきだ!と、主張されることがありますが、果たしてそれは真実でしょうか?
自由な競争、市場経済こそが社会を発展させ、豊かにする。その恩恵は貧乏な
人々にも必ず行き渡る。だから、小さな政府にし、社会保障はいらない!主張する。
これは、真実でしょうか?
結論から言うと、これは時間軸の差、つまり「短期視点」か「長期視点」という
違いによって変わってくるということです。
健全な競争、自由経済が、生産物やサービスを「低価格で高品質」にします。
これは、皆が生活をして感じる事実です。
米一俵の価格は昭和30年代には約4,000円でした。しかし、平成15年には約1万
5,000円、およそ3.5倍になっています。一方で国家公務員の初任給は昭和30年代に
8,700円でしたが、平成15年には約18万円、約20倍になっています。
これこそ、市場経済と自由競争による「生産性向上」「労働価値の上昇」が生み出した
「豊かさ」の実態です。
このような生産性の向上と経済発展があったからこそ、アルバイトでも昔の貴族や
王様より良いものを食べ、便利に生活できるようになりました。
しかし、これはご存知の通り「長期的」な視点でのことです。貧困や失業はもっと
「短期的な問題」です。
怪我をして大量の出血がある人に、「鉄分のある食事」を食べさせても仕方が
ありません。「怪我をした原因を聞き、怪我をしないようにする方法」を諭しても
意味がありません。目の前に出血多量で苦しんでいるのなら、まず必要なのは
「救急車」です。
世界的な大競争時代に突入し、人工知能という人類が今まで経験したことのない競争
相手を意識し、仕事をしなければならない時代。必要なものはベーシック・インカム、また
それに類似した社会保障でしょう。
更にむしろ、テクノロジーの急速な発展を支援し、人間の労働価値を上げていき、
自分が本当にやらなければならない、自分にしかできない「ライフワーク」を
皆ができるようにすること。つまり一億総ライフワーク時代の到来。
これが今後の私たちの社会が豊かになるキーワードだと思います。 この部分を
しっかりと理解し、見つめながら、一方しっかりと地に足をつけ、着実 な一歩一歩を
毎日刻んでいく必要があります。
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