世界各所で水不足は深刻な問題となっている。そういった背景もあり、各所で水利用におけるイノベーションが起こっている。
水を細かな霧にし表面積を10倍以上にし、70%の水を節約できるシャワー「Nebia Shower」は、Kickstarterで最終的に約3億9千万円を集めた。そして今回ご紹介するのは、使った水を7回再利用することでシャワーの際に使う水の90%を節約する「Hamwells」である。
一度床に流れた水をポンプで吸い上げ、浄水フィルターで水をキレイにし、再びシャワーヘッドから放出させるというシステム。
アプリ経由でどれだけの水が節約できているかも確認できる。
一方で価格は、2,950ユーロ(約40万円)もする。これだとNebia Showerが現在349ドル(約4万3,000円)で先行予約を受け付けているので、こちらの方がはるかに優位かと思ってしまう。しかしHamwellsのWEBサイト上では、設置地域や家族の人数、シャワーの利用回数等を入れていくと、何年でもとが取れるかを瞬時に計算できるようになっている。この分かりやすさが一品だ。
これまでになかったシャワーイノベーションが、世界を熱くしている。日本も負けずにチャレンジして欲しいところだ。
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【参考】
・【BBM】『ビジネスモデル2025』長沼博之・著 vol.4122
・Newsweek日本版「コストゼロ&シェアの時代のマネタイズ戦略」
・「ビジネスモデル2025」で紹介した”価値消費ピラミッド”と21世紀の消費について
・新たな経済パラダイムとビジネスモデルが出現する。新著「ビジネスモデル2025