Airbnbが、新たなサービスを米国サンフランシスコでテスト中だ。「Airbnb Journeys」では、3泊から5泊500ドルの旅行パッケージが販売されている。例えば、サンフランシスコの自然を巡るツアー、マインドフルネスツアー、起業家のためのツアーなどがある。
宿泊場所はもちろん、空港からの送迎、アクティビティ、食事までもが提供されていく。旅行客側も、ツアーをAirbnb上で簡単予約できるようになる。
“パッケージ化の効能”は思っている以上に大きい。どこに行くのか、どこで食事をするのか、どういう場所に泊まるのか。それらを自分で調べて予約する手間は小さくない。よって、旅行会社のパッケージツアーの需要は大きい。
ホストはAirbnb上で、宿泊場所やアクティビティを入れ込んだ、自分なりの旅行パッケージを登録して販売できるようになっていくのだろう。このインパクトがいかに大きいかは想像にかたくない。
今年の訪日外国人客数は2,000万人に限りなく近いところに着地しそうだ。来年は、一ヶ月200万人という大台にも届くだろう。インバウンド消費は、まだまだこれからが本番なのだ。
またホストは、宿泊、アクティビティ、送迎、クルマのレンタル、そしてこれからは「小売り」にも参入していくことになるだろう。ホストがどのように、旅行客に地域のお土産を販売して行くかという事例が今後は続々と登場してくる。この新たな働き方の統合モデルが、これから世界的に注目されていく。
【参考】
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【参考】
・【BBM】『ビジネスモデル2025』長沼博之・著 vol.4122
・Newsweek日本版「コストゼロ&シェアの時代のマネタイズ戦略」
・「ビジネスモデル2025」で紹介した”価値消費ピラミッド”と21世紀の消費について
・新たな経済パラダイムとビジネスモデルが出現する。新著「ビジネスモデル2025