地球は今日も有機物と無機物を乗せてまわっている。つまり私たちも乗せているし、石もコンクリートも乗せている。
現代の無機物の筆頭はデータ化された情報だ。その情報の多くは、一見有機物に見えるものでも無機物であることが多い。
例えば多く情報は、そのまま実践したとしてもうまくいかない。法則性の中で語られるものも、逆は真であることを知らない。300人の共通項を10億人に適用しても結果は見事にまばらになる。
必要なことは、無機的な情報を有機的なものに変えていくことだ。有機化する上で大切なことは、思考であり思想であり、ビジョンでありミッションである。
そのようなものが、無機的な情報の周りを循環し、結合していく時にインスピレーションが生まれる。そのインスピレーションが自身にとって唯一の「絵」を心の中に生み出す。その絵はどの偉大な画家の絵よりも甘美で崇高なものだ。
結果、そこには「意思」が生まれる。その意思は行動を生み、自身の仕事やキャリアや人生の具体的な知恵となって発露していく。
世界は、いつも有機化と無機化のプロセスの中で動いている。どちらが良くどちらが悪いという訳ではないが、1つ言えることは、現代は知識がインフレーションを起こしている時代であるからこそ、情報を有機化するプロセスが絶大な価値を持つということである。
一人一人の可能性は無限大だ。この可能性を開花させる有機化のプロセスを私たちは日々磨き続けていく必要がある。
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