Co-labo「渋谷アトリエ」に行ってきました。Co-laboさんはクリエイターや社会起業家向けのシェアオフィスを展開されています。その中で今年、製作者、メイカー向けのシェアオフィスを渋谷に立ち上げました。それが渋谷アトリエです。
特徴は、ものづくりやクリエイションに特化した設備環境。模型やプロトタイプ製作などを作るための機材が利用できる共有工房スペースがあること。
こちら渋谷アトリエをご紹介いただいたチーフ・コミュニティー・マネージャー兼工房ファシリテーターの山元さん。ご丁寧にご案内くださりありがとうございました。
こちら、1階のものづくり共有スペース。あちらこちらにメイカーの製作の痕跡が。
ここにあるのが、ドリルを使って塊からモノを削り出すCNC装置。カタチ通りに材料を積み上げていく3Dプリンターとは逆の発想です。
またレーザープリンター。こちら2台完備。お値段は1台200万円とのこと。
そして巨大2D印刷機!
固定デスクと収納棚のある「ブース」はこちら。広さは約8畳ちょっとで3名用。お値段は10万5千円(税込)。
こちらは共有のミーティングルーム。メンバーは予約して無料で使えます。
2Fに上りまして、こちら2名用デスク。約4畳で、費用は4万円ちょっと。
2Fの共有スペースはこのような感じです。
その他、いろいろなタイプのデスクやブースがあります。詳細はこちらから。
渋谷アトリエにいるメーカーがどんどんコラボレーションを実現していけるように、皆でランチを一緒に食べる企画や自分の仕事を紹介するプレゼン会、またちょっとした飲みニケーション企画をco-laboさんがファシリテーションをし、サポートをしています。
渋谷がアトムバレーとなる日。
photo credit: sinkdd via photopin cc
実は、このCo-laboの渋谷アトリエの中にファブラボ渋谷さんが入っています。また渋谷にはFabCafeもあり、今後Co-laboの渋谷アトリエ、ファブラボ渋谷、FabCafeの3つで連携を強化していくということでした。例えば、3Dプリンターはファブラボ渋谷さんのものを、共用するカタチをとっていくとのことです。
渋谷と言えば、IT産業の集積地であり、「渋谷」を1文字ずつ英語に訳した”bitter valley”と情報量の単位の「ビット」から「ビットバレー」と呼ばれています。シリコンバレーに対抗してのネーミングですね。今もサイバーエージェントさん、DeNAさん、ネットエイジさん、ミクシィさんなどが渋谷に本社を置いています。
しかし、これからはデジタルのビットだけでなく、原子の「アトム」の分野、ものづくりの分野でも、新たな潮流を牽引してくれることでしょう。渋谷には若者、クリエイター、メイカーがたくさんいます。この方々がパーソナルファブリケーションの流れ巻き起こす。その拠点となる場所が、今、他の地域に先駆けて生まれてきているということですね。こういった流れを、渋谷区もしっかりと応援していくとおもしろい流れになるでしょう。
ちなみに、このパーソナルファブリケーションの流れは、各地域、地方が今支援するべきです。具体的に言えば、ものづくりコミュニティー、インキュベーションコミュニティーとなる場所の提供、またデジタル工作機器への助成などです。日本の新たなる製造業勃興への挑戦です。
日本政府もここに関しての新たな戦略を早急に提示しなければなりません。何せものづくり大国日本の製造業の近未来をどうするか?という話ですからね。中小零細企業、NPOや個人、大学や自治体が積極的にコラボレーションをして、新たなものづくり大国日本を作りはじめなければいけない時期にきています。
■Social Design News facebookページ
http://www.facebook.com/SocialDesignNews
■一般社団法人ソーシャル・デザインへの仕事依頼について
http://social-design-net.com/works