皆さんもよくご存知の価格.comよりこの度、価格.com バーコードサーチというサービスが開始しました。
こちらコンセプトはシンプル。商品に記載された「バーコード」をスマホカメラで読み取ることで、価格.com内の商品を検索し、最安値をチェックできたり、レビューを見ることができるというものです。
スマホから見るとこんな感じです。オレンジ色の「バーコードを読み取る」ボタンを押すと、バーコードを読み取るカメラが起動します。
まさに「お店が現物をみるためだけのショーウィンドーとなる」トレンドを拡大させるサービスですね。
ちなみに、来年発売され2010年代の最大のコンシューマープロダクトとなる「スマートメガネ」で価格.com バーコードサーチを使ったら…?(笑)「嗚呼、消費社会は完全に終焉だ…」と思うのではないでしょうか。食料品や緊急で必要となるもの以外は、ほとんどネット経由で購入されることになるかもしれません。
まだ観たことがない方のためにスマートメガネ・Google glassのコンセプトムービーはこちら。
今、アマゾンで商品を購入すると、アマゾンの倉庫から直接発送されるものに関しては、送料は完全無料です。300円の商品を1つだけ買っても、無料で届けてくれるのです。
また、先日ファッション通販最大手ZOZOTOWNが送料を完全無料にしました。競合各社が瀕死になるのでは?という懸念が広がりました。
こういった企業は「売上げ最大化」を目指します。つまり、消費社会のインフラとして「最後に残る会社」となりたいのです。逆に言うと、現在の経済社会では、それしか選択肢がないとも言えます。
今でさえこのような状況です。もはや「消費」というのは、行き着くところまできているという感じを受ける方も多いでしょう。
デジタルを追求した結果、再びアナログの世界が復活
photo credit: Kansas Poetry (Patrick) via photopin cc
消費社会が、最初に出現したのが、1920年代の米国と言われています。第1次世界大戦に勝利し、好景気に沸いていたアメリカでは、ラジオ・掃除機などの電化製品が一気に普及しました。
そして、1928年アメリカ合衆国大統領選挙で、ハーバート・フーヴァー 氏が「一家に2台のマイカー」を公約に掲げ、当選を果たしました。
日本ではどうでしょう。1つの説として、1970年代半ばに消費社会が到来したと言われます。モノは一気に普及しましたが、一方、商店街や地域文化、家族や親戚のコミュニティーを犠牲にしながら「消費」を追求した時代とも言えます。
そして今、2010年代、私たちはこの消費社会の終焉を目撃・体験しようとしています。奇しくもそれは、消費社会を加速させたテクノロジーの発展によって、終焉するのです。そして、時代は生産社会へと移行します。
また、デジタルを極限的に追求した結果、今、私たちはアナログの世界に再び呼び戻されようとしています。しかもそこは、より高度に調和がはかられたアナログの世界です。
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