私たちは、ゲーム、アニメーションの新たな歴史の誕生を目の前にしているのかもしれません。予測はしていたものの、ここまできたかという感じ…。
Sandboxr(サンドボクサー)は、ユーザーがゲーム開発者、アニメーター、アーティストによってアップロードされたキャラクターの3Dモデルを3Dプリントできるサービスです。
価格は、2.5インチモデル(6,25センチ)は約12ドル、3.5インチ(8,75センチ)のフィギュアは、約 20〜25ドルを予定しており、かなりのお手頃価格となっています。
そして、ここからが驚き。
3Dデータ作成についてよく分からなくても、アニメやゲームキャラクターを簡単に自分の好きなポーズに変更することができ、オンリーワンのフィギュアを印刷することができるのです。動きはこちらの動画からご確認ください。衝撃的です。新時代到来といった感じ。
web app presentation from sandboxr on Vimeo.
3Dデータをアップロードする際には、ゲーム会社などが使っているファイルをそのまま使うことができるとのこと。よって、Sandboxrはゲーム会社やアニメーション会社などから圧倒的な支持を得ているようです。
細かなことは分かりませんが、3Dプリントされたフィギュアが1体購入されるごとに、コンテンツ提供元にも収入が入る仕組みになっていることが予測されます。
現在は、Kickstarterにプロジェクト(Customize & 3D Print Your Favorite Game Characters)が投稿されており、本格展開はそのあと。
今後、3Dプリンタ業界はもちろん、ゲーム業界、アニメ業界、コンテンツ業界に大きな波紋が広がりそうです。
モノづくりがIT業界のスピードで進化中
photo credit: MMortAH via photopin cc
これは、日本のゲーム会社もコンテンツを持っている会社も、そしてIT事業をやっている会社も立ち止まって見ていてはいけません。
大きなコンテンツを持っている会社は、自社でこのような仕組みを作るか、早期に3Dプリンタを購入し、ソフトウェア会社と組んでサービスを始めるべきでしょう。
またITベンチャーは、スピーディーにこのようなソフトを作り、3Dプリント会社と組み、大手コンテンツサービス会社に営業をかけて、どんどん提携を進めていくべきでしょう。
中長期的には、マネタイズの大きな柱となる可能性があるからです。
3Dプリンタ業界は、思わぬ方向にスピーディーに変革を遂げています。ものづくりの世界にITがかけ合わさり、ものづくりがIT業界のスピードで進化しているのです。
まさに21世紀の産業革命と言ったところでしょう。