少しずつ全貌が明らかになってきました。
世界初のフルカラー3DデスクトッププリンタbotObjectsが投入するProDesk3Dのプレオーダーが開始されました。
http://botobjects.com/telephone-orders
気になる価格は、オレンジバージョン(スタンダード)が、早期注文価格2,849ドル(約30万円)、一般小売り価格は3,429ドル(約35万円)。安い!!!
ブルーバージョンが3,349ドル(約34万円)、一般小売り価格は、3,749ドル(約38万円)です。
こちらが新しく発表されたブルーバージョンの外観。
また、下の画像がProDesk3Dで3Dプリントした実物です。こちらが花瓶。有機的な造形物のグラデーション、いけます。
こちらは以前もご紹した3Dプリンタで作るロボットROFI。ちょっとした機会部品をカラープリントできます。
こちらはリコーダー(笛)。フルカラー感、出ています。
だれでも数回クリックするだけで、このフルカラー3Dプリンタをうまく使いこなせるようソフトウェアにもかなり力をいれた様子。
5色のPLAカートリッジをセットして、インクを混ぜて色をつくり、出力します。ちなみに別途追加でカートリッジを購入したい場合は、49.95ドルの費用がかかります。
次は、実際に3Dプリントされている動画の発表といったところでしょうか。それが発表されると注目度は更に高まっていくのでしょう。
コラボレーションワーキング時代へ
photo credit: Amodiovalerio Verde via photopin cc
「3Dプリンタが普及するには、キラーコンテンツが大事!それはいったい何なのか?」と言われてきました。
…が、以前ご紹介した記事「ついに来る!世界初のフルカラー3DデスクトッププリンタbotObjects」の瞬間的なアクセスの爆発(注目度)を見ると、結局のところ一番大事なのは「安価なフルカラー3Dデスクトッププリンタ」だったのかもしれません…(笑)
高性能な3Dフルカラープリンターが、これくらい安価に発売されると、3Dデータの市場の拡大、写真館や結婚式場などでの3Dプリンタ導入が進む、コワーキングスペースへの3Dプリンタ導入が加速する、クラウドソーシングを利用しながらメイカーズになる個人が増えるといった流れが加速していくでしょう。
また、もう1つ注目なのは、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスの普及によって、事業文化、働く文化を変化させるということです。クリエイティブ・コモンズ・ライセンスとは、昨日ご紹介したWemakeも取り入れていますが、「コンテンツを二次利用可能にする」ことです。
近代における事業は「等価交換及び精緻な契約」によって大きくなっていきました。つまり、市場経済と法整備により「安全性」「信頼性」をがっちり担保し、経済を拡大してきたのです。
しかし今は、昔からの伝統的意味合いの人と人の「信頼」や「贈与」という概念が、インターネット上の「評価」として可視化しやすい社会となっています。
つまり、これらを土台に、昔懐かしい「商売」や「小商い」がパラレルキャリアという時代の要請とマッチし、高度に復活してくる可能性があるのです。
フルカラー3Dプリンタが登場し、より多くの3Dデータを含めたコンテンツが、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスによって広がっていくと、コラボレーション社会の大きな土台となることでしょう。
つまり、個人がつながって、コラボレーションをして仕事をするということが、より現実的になっていくということです。
ここに21世紀の事業文化、働き方の文化を知る1つの鍵が存在すると思っています。