スニーカーを好きなデザインにあっという間に変身させる「FUNKKIT」。ステッカーを貼るというシンプルな方法で、変幻自在に変わります。
FUNKKIT内のデザイナーはもちろん、世界中のデザイナーが自身のデザインを投稿しています。ステッカーの値段は、8ドルから9ドルくらい。
おしゃれなスニーカー好きには、嬉しいサービスです。
地道ですが、着実に利用者を増やしているFUNKKIT。こちらは応用のきくモデルだということも分かります。
インテリアや生活雑貨、子供のおもちゃなどをステッカーベースでクリエイティブにデザインを変えていく。
それを、皆で楽しめるように、ネットやリアルにコミュニティーを構築していくというものです。今後、ある製品に特化したデザインコミュニティーは多数生まれてくることでしょう。
そして、FUNKKITの次のモデルとも言えるのが、イタリアの「AliveShoes」です。側面デザインだけでなく靴全体をデザインでき、自分自身が「靴メーカー」となれてしまいます。
コミュニティーは「働くプラットフォーム」となる
「これからはコミュニティーから経済が始まる」ということは、もはや疑いの余地はありません。Facebookで友人が良い!という商品を買ってみる。○○勉強会で知ったサービスを使ってみるなど、もはや誰もが経験していることでしょう。
そして、これまでのコミュニティーは、どちらかというと「消費」が促されるコミュニティーでした。具体的に言えば、個人が時間やお金を消費するためのコミュニティーです。企業も当然こういった側面に目をつけ、コミュニティー運営を計ります。
しかし、これからは少し変わってきます。例えば、FUNKKITの事例もそうですが、ここには新たなデザインを生み出すという「生産」の側面があります。企業のために「個人が消費をするためだけ」ではないわけです。
つまり、消費コミュニティーは、徐々に生産のコミュニティーへとシフトする。
そして、更にもう1つ進むと、この生産のコミュニティーが、それぞれの働くプラットフォームまで進化します。具体的に言えば、AliveShoesです。自分が靴メーカーになれてしまうということは、生産コミュニティーという枠を超え、もはや働くプラットフォームとなっています。
このように、コミュニティーは「消費コミュニティー → 生産コミュニティー → 働くプラットフォーム」へと変遷をたどることでしょう。
そして、「消費コミュニティー」のみに目を奪われ続ける企業は、今後コミュニティー運営に苦戦を強いられるでしょう。