「夕食を3Dフードプリンタで作る!知識集約型になる「調理の未来」」にて、3Dフードプリンタのことを取り上げたばかりですが、今回も興味深い料理ツールのご紹介。
食品を計量し、栄養情報を確認、追跡していけるスマートクッキングツール「Smart Food Scale」。Kickstarterにて、資金調達に成功しています。
・Smart Food Scale: Less about WEIGHT, more about YOU.
この板のように見えるものがBluetoothにてつながる本体で、iOSアプリと連携します。そして、このように視覚的にデータがすべて表示されてきます。
米国農務省が提供する栄養情報などを参考に、タンパク質や脂肪などをどれくらい食べれば良いのか、何が足りていて何が足りていないのか?などをリアルタイムでチェックしていくことができます。
ダイエットや健康に気を付けている人、食事を管理するお母さんなど、利用用途は様々あるでしょう。
ちなみに価格は 149.95ドル(約15,000円)と比較的お手頃となっています。詳細の動画はこちらから。
料理からも生まれる「人間とは?」の問い
photo credit: icedsoul photography .:teymur madjderey via photopin cc
先日、3Dフードプリンタの記事にて「生命の定義」について話題を提供してくださった方がおりました。
つまりは、「どこまでが人間が食べるもので、どこまでが人間が食べていけないものなのか?」というところを含めて「3Dフードプリンタはありか?なしか?」の問いかけです。
当然、私たちは、農薬を使わない野菜で、家族がたっぷり愛情と時間を注いで作ってくれた食事を毎食食べられば、それにこしたことはありません。
しかし、忙しい世の中で、必ずしもそういった食事ばかりができない場合もあります。というよりも、実際のところは、そのような理想的な食事ばかりができる人は少ないでしょう。それをサポートする流れの中で、様々な加工食品やお弁当、外食先が生まれてきました。
そして今後もより一層、食事に関するテクノロジーの発展は進んでいきます。3Dフードプリンタを含め、これまで予想もしなかったような進化の方向性をみることもあるでしょう。
そこではまさに、人間の定義、人間の食べ物の定義などの議論が活発に行われていくはずです。料理という側面からも、「人間とは何か?」の問いが鮮烈に浮かび上がってきています。
【Social Design Newsから本が出ました】
ワーク・デザイン これからの働き方の設計図
働き方は無限大。
組織や事業の寿命よりも、人が働く時間のほうがはるかに長くなった現代。
テクノロジーの進化と人々の価値観の変化によって、「働き方」が大きく変わりつつある。
メイカーズ、クラウドソーシング、クラウドファンディング、ソーシャルスタートアップ……「仕事の未来」には、無限の可能性が広がっている。
あなたは、どの働き方を選びますか?
さらなる進化を遂げるテクノロジーと新たな時代の価値観が出会ったことで、
これまで考えられなかった(あり得なかった)ような働き方が可能となった。
今、私たちの目の前には、数限りない働き方が存在する。
私たちは、自らの働き方を自分で選び、実行していかなければならない。
それが、本書の言う「ワーク・デザイン」である。 ――「はじめに」より
※Amazonの「なか見検索!」で一部内容を読めるようになりました。