空飛ぶウェイターからジャーナリズムでの利用と、Social Design Newsでも取り上げ続けてきた小型無人飛行機「ドローン」の話題。
【参考】
・世界初!イギリスの寿司レストランで利用される空を飛ぶウェイター「iTary」
・小型無人飛行機「ドローン」は、ジャーナリズムから導入が進む!?
そんな中、Amazonがドローンで30分以内に商品を届ける「Prime Air」の研究開発を行っていることがマスメディアで大きく取り上げられ、「ドローン」の認知が日本でも一気に上がりました。
上の動画「Prime Air」のコンセプト映像ですが、始めて見た人は衝撃を受けたことでしょう。
書籍「Makers」や「Free」で有名なクリス・アンダーソン氏は、このドローンを開発・販売する3D Robotics社のCEOであり、彼は「空の産業革命」へ向け、今年も着々と歩を進めています。
【参考】
・空の産業革命!3D Robotics社CEO クリス・アンダーソンが見つめるもの
最近では、このようにドローンで撮影したこんなハリウッド映画のような映像をアップする人も出てきています。
Humboldt County from John Cherbini on Vimeo.
これは確かにいいですね…。感動しました。高額な費用をかけて撮影してきた映像業界にとっても、大きな朗報でしょう。
az from John Cherbini on Vimeo.
これから、ドローンはあらゆる産業で利用されていきます。
ドローンの役割の1つは「共有経済」にある
photo credit: Richard.Asia via photopin cc
2013年、世界最大手の空き部屋シェアサイト「AirBnB」の急激な発展により、世界的に「共有経済」が大きなキーワードになりました。
インターネットとテクノロジーの発展により、「リアルなモノ」がよりシェアしやすくなっていますが、いずれここにドローンが絡んでくると私は思っています。
先日、自宅の台所の水道のパッキンが劣化し、水道の蛇口が閉まりづらい状態になりました。いくらグッと閉めても、水がポタポタ落ちてきます(汗)東京都内のマンションに住む私は、水道のナットを開閉する大きなスパナを持っていません。
マンションの管理人さんに話をしたところ、水道屋さんの連絡先を教えていただきました。しかし、実際電話をしてみたことろ、年末ということもあるのか、かなり混んでいるということでした。
そこで仕方なく、管理人さんのところにあったスパナをお借りし、水道の蛇口に当てたところサイズが合い、それでなんとか閉めることができたので、ことなきを得ました。
こんなことは、普通に生活していれば日常茶飯事によくあることと思います。しかし、私が大きなスパナを買ったとしても、一年に何度も使うわけではないので、狭いマンションでは置き場にも困ります。そこに「共有経済」があれば便利だなと思うわけです。
例えば、AmazonやFacebookのようなところが、このドローンを使い「共有経済」をサポートし始めたらどうでしょう。
つまり、「Amazonにスパナを30分200円で貸し出してくれるサービスがあったら?」もしくは、「Facebook上でつながっている友人にスパナを借りられたら?」それを運ぶのが、ドローンです。
当然、「マンションなどにはどうやって届けるの?」というような日本特有の疑問はあると思いますが、それもきっと「自転車置き場」のように「ドローン離着陸上」のようなところがマンションに整備されていく可能性は十分あります。
「環境のためにも節約のためにも、無駄なものは極力買わずシェアをする」そんな21世紀の文化をこのドローンが支えてくれる可能性は十分にあるでしょう。
日本においても車の自動運転に関する法的な整備は始まってきており、その延長には「自動車も相乗りが普通」という流れが確実に見え始めています。
このドローンに関する法整備が、日本においても進んでいくことを期待しています。
【Social Design Newsから本が出ました】
働き方は無限大。
組織や事業の寿命よりも、人が働く時間のほうがはるかに長くなった現代。
テクノロジーの進化と人々の価値観の変化によって、「働き方」が大きく変わりつつある。
メイカーズ、クラウドソーシング、クラウドファンディング、ソーシャルスタートアップ……「仕事の未来」には、無限の可能性が広がっている。
あなたは、どの働き方を選びますか?
さらなる進化を遂げるテクノロジーと新たな時代の価値観が出会ったことで、
これまで考えられなかった(あり得なかった)ような働き方が可能となった。
今、私たちの目の前には、数限りない働き方が存在する。
私たちは、自らの働き方を自分で選び、実行していかなければならない。
それが、本書の言う「ワーク・デザイン」である。 ――「はじめに」より
本書では、これからの働き方の新構造を次の7つのステージで捉えた内容となっています。
・新しい「働く」の価値観
・消費社会から生産社会への潮流
・ワークプロセスの文明的大転換
・組織形態の変化
・キャリアデザインについて
・タスクデザインについて
・これから必要とされる個別スキル
現在の「働く構造の進化」は、各ステージをバラバラに見ても分かりません。7つの構造全体を体系的に捉えることで、始めて進化の本質が見えてきます。
Amazonの「なか見検索!」で一部内容を読めるようになっていますので、ご興味のある方はこちらからご確認ください。【書籍】ワーク・デザイン これからの働き方の設計図
※ライフハッカー[日本版]で本書を大きく取り上げていただきました。
「いま、新しい働き方『パラレルキャリア』が重要だ、と言える理由」