このサービスは日本にも登場して欲しい。かなり重宝されそうですよ。
オランダのスタートアップ「ParkFlyRent」は、空港に車を無料で停めることができ、更にその車が貸し出された場合は、報酬まで受け取れるというサービスです。しかも、駐車したら無料で洗車もしてくれます。
例えば、羽田空港から海外旅行に行くために、1週間車を駐車場に止めるとしましょう。その場合どれくらいの費用がかかるかというと普通車料金で10,500円ほどかかります。バカにならない費用ですよね。これがタダになるというイメージです。
車を貸し出す相手は、空港に降りたった旅行者などです。通常のレンタカーを借りるのではなく、そこに止まっている車を安く借りることができます。具体的には通常のレンタカーよりも25%ほど安く貸し出す仕組み。
ありそうでなかったサービス。共有経済時代に、登場すべくして登場してきた会社と言ってもいいでしょう。今後同じようなサービスが世界中に大きく広がっていきそうな予感。
共有経済による”近隣社会”の再構築が進む
PHOTO: faith word from Shutterstock
日本においても共有経済を拡大させるサービスは広がってきています。
4月28日にリリースされた「スペースマーケット」は、球場、古民家、お寺、お化け屋敷など、様々な空きスペースを借り手とマッチングさせるサービスです。
この共有経済を加速させるサービスは、ビジネスモデルとして興味深いことはもちろんのこと、社会的を新たな段階へと引き上げていきます。
それは、産業革命以前の「信頼」をベースにした近隣社会の復活と言っても良いでしょう。近所でお醤油をちょっと借りる、草刈り鎌を借りる、こんな気軽さは資本主義における契約社会、何でもお金だけで完結させていこうとする社会の広がりの中で見事に埋もれていきました。
しかし、今再び注目を集めるのは、近隣社会の概念が地理的に左右されるのではなく、Facebookのつながり、またそこから派生する信頼文化の広がりによって再構築されていることです。
「人類皆家族」なんて言葉は、理想論の1つとして片付けられがちな昨今、共有経済における近隣社会の拡大解釈、再構築が、それを見事に押し進めようとしているのです。