UberやLyftで仕事をしたい時、自分のクルマを持っていない場合は?はい、そんな時はクルマを借りましょう。
こちらはUberやLyft用のクルマを貸し出し、収入を得ることができる米国発のプラットフォーム「Breeze」。
仕組みは至ってシンプル。貸し主は、自身のクルマを「Breeze」に登録。すると、貸し出しのスケジュールからドライバーとのマッチングまでが行われます。結果、自分のクルマがUberやLyft用のクルマとして使われていくわけですが、その際、時給35ドル(約3,500円)ほどのお金を稼いでくれます。使わないクルマをこれだけのお金で貸し出せるわけですから、悪くないですよね。
ちなみにこのモデル、”共有経済における世界初のタクシーサービス”とPRしていますが、その理由はどこでしょうか。
これまで通常のタクシー会社において、ドライバーは1日120ドル(約12,000円)ほどを支払って、タクシー会社からクルマを借りている計算でした。しかし、Breezeは1日20ドル(約)プラス、1マイル(約1,6km)ごとに25セント(約25円)がチャージされるという仕組み。
クルマを持っていようがいまいが、タクシー会社に所属するよりも、UberやLyftを利用して自身でタクシー事業を行った方が良いですよ!という決定的なプラットフォームとなる可能性あり。
個を主体とした新たなタクシー事業の生態系が今、誕生しようとしています。
【参考】
・米国で急拡大するライドシェアサービス「Lyft」が日本を席巻する日
共有経済圏から創業資金を調達するということ
共有経済圏は、実はスタートアップにも恩恵をもたらしているという事実。
以前ご紹介した地域の観光を地元の人が行うツアーガイドマーケットプレイス「Vayable」。今や600の都市に5,000ものツアーが登録されています。
【参考】
・地域のツアーガイドを見つけるサービス「Vayable」と観光の未来
Vayableの最初の収入は、なんと空き部屋シェアサイトAirbnbからでした 。どういうことかというと、創業者であったJamie Wong氏は、自身の住まいをAirbnbで1泊200ドル(約2万円)で貸し出し、年間20,000ドル(約200万円)の収入を得てこれを創業資金に当てました。自身の居住地はというと、友人の家を限りなく安く借りさせてもらっていた模様。
共有経済圏を侮るなかれ。今後、「Breeze」で創業資金を貯めました!というスタートアップが登場してもおかしくないのでしょう。経済社会の再構築はエキサイティングに進みます。