クラウドソーシングを利用してディレクションをする際に大切な5つのポイント

[2014/7/3]
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シゴトクリエイターの大橋です。

前回の記事「パラレルキャリアでプロデューサーになるということ」 に続き、今回は、実際に私がどのようにクラウドソーシングでディレクションを行っているかのポイントについて書きたいと思います。 

ディレクションとは、一言で言ってしまうと全体を指揮すること。Webサイトを制作であれば、デザイナーやプログラマーなど関わる人達をまとめて、全体の進行管理を行います。

やはり具体的な事例を引いて説明した方が分かりやすいと思いますので、前回に引き続き、こちらの電卓アプリのプロモーション企画でWEBサイトを製作した手順からそれを説明しようと思います。

電卓のちょっと良い話
http://recalc.jp/

おおまかな流れは、電卓に関するエピソードを集める(これもクラウドソーシング)、イラストもつける(これもクラウドソーシング)、そしてWEBサイトデザインをして作成する(これは友人に)、そして私はそれらを全て統括してディレクションという立場でした。

そのポイントは、以下5つです。

ポイント1 クラウドソーシングサービスの使い方や特徴を知る

クラウドソーシングは「コンペ式」と「プロジェクト式」と「タスク式」というものがあります。サービスによっては言い方が違うかもしれませんが、ほぼどこも同じだと思います。

簡単にいえば、コンペ形式は提案者の当選した人に報酬が支払われる。プロジェクト式は見積もりなどをして提案をして、そこから検討して価格交渉をする。タスク式は小さな作業ベースに向いているという特徴があります。

さて、一番最初に私は、電卓エピソードをLancersのタスク形式で行ったのですが、これはやや不適切でした。理由は簡単で、「同じようなエピソード」が上がってきてしまったからです。やや細かい話ですが、Lancersではタスク設定したものの7割を承認しなければなりません。

10件のエピソードを募集して、7件は絶対採用しなければならないのですが、7件のうち被っているエピソードがあると、ダメですよね。しかし、タスクである以上提案したものを承認するか、非承認しかできないんです。

ちなみに、エピソードというのはこのようなもの。

スクリーンショット 2014-07-03 8.32.21

結果、やはり思ったのは、タスク形式は本当に小さな作業、例えば、URLを集めて営業リストを作るなどそういうものが向いています。

ここでの失敗から学ばせていただき、今度はプロジェクト式でトライしました。プロジェクト式は、エピソードの概要(全文ではない)を提案頂いてそれで採用可否を付けるという形です。

加えて、クラウドワークスにも同じく募集して、結果的に17件ほど採用出来ました。プロジェクト式は、確かに提案したものをじっくり見て検討するので個別のメッセージのやり取り数が多くなります。

例えば、今回の案件では、4,5名の方はクラウドソーシング自体が初めての方もいらっしゃって、やり方が分からないとか、仮払いの前に納品してしまったりという手違いもありました。

そういう時は、そもそもクラウドソーシングはこういう仕組みですよと、簡単なアドバイスを差し上げて、円滑に進められるように努力しました。私はよくクラウドソーシングを使っていますが、初めての方は確かに不安だろうな、と思います。

他のサイトとしては、シュフティというサイトも使いました。ちなみに、クラウドソーシングも各サイトで特徴があります。

Lancersは歴史も古く、ライティング系や企画案件も多いというところ、クラウドワークスはシステム開発とか開発案件、WEB制作などが強く、シュフティはその名の通り、主婦層また在宅層が登録者の中心となります。

今回のエピソード募集の仕事は、色々な人から募集したいので、3つのサービスを使いました。ざっくりいえば、主婦層、会社員、シニアといったイメージです。やはり、それぞれのクラウドソーシングサービスの属性を踏まえた上で発注した方が、効果的です。

ポイント2 コミュニケーションを密度を高く。一緒にやるという感覚を共有する

難しいところですが、クラウドソーシングはインターネットのみ、特にメッセージやメールのやり取りがベースとなります。よって、相手がどういう人か、どんなことを考えているか、それらを知るために密にコミュニケーションをとることをおススメします。

前後しましたが、エピソードを採用したライターさんは合計30人となりましたので、サイトリリース後に、連絡出来る範囲で、拡散のお願いをしています。つまり、エピソードが載ったよとか、サイト掲載されたので実績としてお披露目してみては?という提案です。

コミュニケーションを密にしていれば、こういった話も気軽にさせていただけます。そしてこれには、非常に良い効果があります。ライター自身の実績として示していただける先方のメリットもあり、ライターさんから、大橋さんとのやり取りはよく覚えているというメッセージも頂きます。

一緒の企画としてやっていく、そのために言葉を尽くして、心を通じ合わせるコミュニケーションが大事だと思います。

「クラウドソーシングでは、人を安い値段でこき使うために行う(笑)」という人もいるのでしょうが、そういうマインドをもっていれば、結果、そういう人が近づいてきて良い仕事とならない。これは本当だと思っています。

関係者が皆楽しく仕事をして頂きたい。それは値段というものを超えて私が大切にしていることです。

ポイント3 フラットなネットワークに最適な仕事を割り当てる

テキストだけのエピソードではなかなか読んでくれない。よって、そこに付けるイラストが欲しいということで、以前クラウドソーシングで依頼をしたことがあったイラストレーターさんに直接メッセージし、今回の話を快諾頂きました。

イラストは全部で30点ありますが、15点のイラストはこの方に、残り15点は私の友人に依頼をしました。またこの友人にはWEBデザインをしてもらったので、全体的にいえば、クラウドソーシングが7割くらいで、友人が3割といったところで仕事を進めました。なお、友人はメールのやり取りをするというだけでなく、何回か会ってミーティングをし、具体的に内容を詰めていきました。

私はクラウドソーシングなどネット上の人間関係も良いのですが、リアルで直接話すような関係性も大切だと思っています。ニュアンスというか微妙な違いを克服できることはもちろん、お互い色々なことが分かりあえ良い仕事ができます。

結果、クラウドソーシングやリアルでの人間関係など、仕事を行うための幅広い生態系を使って仕事をしていくことになります。最適なものを最適な手段、方法で作っていく。こういったことが、これからのフラットなネットワークによる仕事術なのだと思います。

ポイント4 スケジュール管理や相談などの基本も大事

そもそもこの仕事は、私がある募集案件に企画を提案し、それが企画書通り採用されたというのがきっかけです。よって、企画書には、仮のスケジュールを記入していたのですが、クライアントには都度相談をしながら、より品質をあげるためにスケジュールの延長の相談もしました。 

これらは、クライアントとどういう関係を築くかによって変わってきます。また、この仕事の目的は何か?どうあることがベストなのか?どういう仕事をしたいのか?をお互いぶつけて、共有していく感覚が大事だと思っています。

実際のところ、エピソード募集は30も集まるか少し不安でしたが、10程度集まってくると一気に軌道に乗ってきました。また、サイト作成についてもデザイナーの状況を踏まえたり、締切についても細かくコミュニケーションをとっていくこともが大切です。

更に、どうすればクライントに満足してもらえるか、どうすればライターさんに少しでも楽しんでもらえるか、喜んでもらえるか。どうすればイラストレーターさんにやってよかったと思ってもらえるか。これを問いながらやり切ることが、自分を仕事でPRすることにつながります。 

相手にとってメリットがあるんじゃないのと思っていても、当の本人はそうでもないと思っている…なんてよくありますよね(笑)こういったこともかなり心を砕いています。

ちなみに、私もこれをすぐに完璧にできたわけではないですし、経験してきた中で得た勘所があり、今は喜んでいただけるようになっていますが、これからもまだまだ進化をしていきたいと思っています。

ポイント5 クラウドソーシングであってもなくても、企画のポイントは誰もがWINであること 

私は常に「これって相手が気持よく出来る仕事かな?」と熟考します。楽しくとか笑ってできるとか、そういう具体的なイメージを持っています。

前述しましたが、関係者のメリットも常時考えていきます。デメリットよりメリットが上回るイメージを描きながらです。 

例えば、エピソードを書いたライターさんの反応として、自分の実話にイラストがついて素敵ですとか、やってよかったですと言われるようなことを想像していきます。

実際、イラストレーターの方にはこれを機会にもっと良い仕事につなげてもらう可能性を提供することが出来ました。こういうことはフリーランスでは当たり前の気遣いだと思います。

WEBデザインをやってもらった友人にはポートフォリオとしての実績となり満足してもらいました。また、クライアントにも満足頂きまして、何かしら機会があればまたお仕事を一緒に出来そうです。

最後に、具体的なアイデアを入れた話

各プレイヤーのメリットを考える中で、私はプレスリリースをして色々な人の反応をNAVERまとめで発信するということをやっています。

http://matome.naver.jp/odai/2140159087560635201

実際、こちらの寄稿自体もそういうアイデアからでした。読者の皆様には実際の事例が見られるというメリットがあると考え、長沼さんに提案した中で出来たコンテンツでもあります。

また、友人のブロガーに冗談で記事を書いてくれると助かると依頼したり。文房具好きな知り合いがいて、電卓ネタはどうかと面白かったら拡散してと連絡したり。

http://jetosu0505.blog.fc2.com/

ゴーラスという新規サービスは拡散に使えるからすぐに使ってみたり。

https://ghorus.com/

どうしたらより効果的か、面白くなるか、WINになる人が増えるかを徹底的に考えると、こんな形で出てきます。実際に今回のエピソードリリースサイトではこういう形になっただけで、他の企画ならまた違ったアイデアになっていくと思います。 

そして私自身最終的には、これらが一つの実績となって、また仕事の依頼につながればいいと思っています。営業していくというよりも、関わった方々に期待を超えて喜んでもらうことを第一にしなければ、厳しいですが依頼はないと思います。

このようにクラウドソーシングを効果的に使っていくと、よりパラレルキャリアであるとか、働き方の選択肢も多くなっていくはず。今回の記事が1つでも読者の皆さんの参考になれば嬉しく思います。

以上、シゴトクリエイターの現場からでした。

Author Profile

ohashi_profile

シゴトクリエイター 
大橋弘宜
http://readmaster.net/

 

1982年生まれ。愛知県清須市出身。
大学では社会心理学を学び、卒業後システム開発会社でプログラミングを4年行う。その後独立し、社会を面白くするをコンセプトに友人と動き始める。

 

現在、屋号シゴトクリエイターとして、アイデア、企画、ライター、デザイン、など総合スキルを活かす「シゴトづくりが出来るプロデューサー」として活動中。アイデアをブレストしたり、何か実現して形になっていくワクワクがたまらなく好き。

 

大切にしているのは、企画やアイデアを形にして関わった人が皆WINになること。パラレルキャリアとしては、ロゴECサイト運営、寄付型自販機NPO代表、新規ビジネス構築支援などのプロジェクトを回している。

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