宇宙旅行の費用はどんどん下がり、身近なものとなっていく。その流れが、テクノロジーの進化と共に極限的に進んで行けば、行き着くところ、”高度なバーチャルリアリティによる宇宙旅行”として広く普及するのかもしれない。
「SpaceVR」は、バーチャルリアリティで、宇宙を体験できるプロジェクト。ロケットの起動から地球や宇宙を見る事ができたり、国際宇宙ステーションを探索したり、宇宙遊泳、そしてロケットの打ち上げまでも体感できる。
カメラで宇宙を360度撮影し、その映像からを3Dで宇宙を体験できるようにする本格的な試み。
体験は、Oculus Riftのようなヘッドマウントディスプレイで見れることはもちろん、スマホを利用したVRゴーグルのようなもので気軽に体験できるようにもする。
【参考】
・ボルボが、世界初のVRドライブ・マーケティングで1927台を完売
更に、2017年には、月、その後も他の惑星を、バーチャルリアリティで体感できるようになる。
例えば、以前ご紹介した「Oculus Rift × ジェットコースター!「VR coaster」にみる現実と仮想空間の融合の可能性」の記事のように、ロケットに乗っている感覚や重力も、ジェットコースターの体感と連動させ、感じさせることだってできることだろう。
誰もがより簡単に宇宙を感じることができることはもちろん、宇宙飛行士などへの教育にも利用されていきそうだ。
バーチャルリアリティ時代、「経験」という概念は、また少し変化を遂げる可能性がある。近代以降、経験は、経験科学の発展により、分断可能、計測可能な領域となった。高度なVRの登場は、更にその流れを加速させ、経験という概念をまた変化させることになるかもしれない。
いずれにせよ、大宇宙から地球を見る経験は、新たな経験の概念の中で、今後の”普通”となるかもしれない。