地域のお祭りは、大切な観光資源だ。しかし、その情報がうまく共有できているかと言えば…まだまだだろう。
「Everfest」は、世界に向けて地域のお祭り、フェス情報を発信することができるプラットフォーム。利用者は、友人とお祭り情報を共有することができたり、面白いお祭りを発見することもできる。
私は、品川に住んでいるが、「品川神社例大祭」という大きなお祭りが、毎年6月に行われる。
このお祭りに関してネットで調べても、観光客向けの情報としてうまくパッケージ化されてはいない。日取りなどの最低限の情報が記載されているだけで、お祭りを日本中、世界中に告知するためのものにはなっていない。
また、先日聞いた話だと、神輿の担ぎ手がいなくなって困っているという。どの地域においても若者が少なくなっているわけで、当然の現象ではある。
そこで、例えば御神輿を、海外からの旅行者に解放するという企画はどうだろう。1つないし、2つの御神輿をオープンプラットフォームとし、御神輿担ぎに参加してもらうのだ。
もちろん「誰が担ぐのか」という点において、そのお祭りごとに伝統はあるのだろうが、時代も時代である。人手不足を補うと同時に、地域の観光資源としてしまうという発想も悪くないのではないか。
お祭りの意味は、時代によって変遷する。もちろん、原点と理念はそのままであるが、お祭りを長く存続させるためにも、そこに付加される意味合いは時代に応じて変化させる必要がある。
伝統的に、お祭りは地域行事だった。地域の人達の楽しみであり、親睦を深める場であった。また、せいぜい国内旅行者のための観光資源という意味合いが付け足されているだけだった。
しかし、これからは、海外の旅行者をもてなす場であり、文化交流の場という意味合いも付属されていく。この文脈の中で、地域行事は世界行事に変わるのだ。
21世紀、地域におけるお祭りは、どのような意味を持つべきなのか?こんな問いかけを今真剣に考えるべき時に来ている。
【クエスチョン】
・地域のお祭りを海外からの旅行者に向けて広く解放するためのアイデアを考えてみよう!