iPhone用ガジェットに、食物がオーガニックかどうかを教えてくれる
センサーが開発されました。
その名は『Lapka』。iPhoneのヘッドフォン・ジャックにつないで、
鉄の探り針で食物に触れると、なんとアプリと連動してその食べ物の
硝酸塩(農薬に含まれる化学薬品)の濃度がわかるということです。
公式サイトで、使用されているイメージを確認してみると、
ガジェットのデザインはもちろん、アプリのUI(ユーザーインター
フェイス)もとてもクール。世界的に人気が出そうな予感です。
ちなみに『Lapka』は、食物がオーガニックかどうかだけでなく、放射線量や、
電磁場(EMF)、そして湿度まで計ることが可能ということです
2012年終わり頃には発売予定で、価格は220ドル(約1万7000円くらい)とのこと。
カラダに悪い農薬が使われた「野菜」が並ばない社会へ
photo credit: Manjith Kainickara *manjithkaini.net* via photo pin cc
世界の有機野菜の市場規模は2009年の統計では約5兆円、そして年間20%
もの速度で伸びているようです。(国際NGOアイフォーム統計データより)
また、欧米でのオーガニック野菜の市場は全体の約3%。日本ではまだまだ
少なく約0,4%しかありません。
結局なぜ、オーガニック野菜が普及しにくいかというと、オーガニックと
農薬まみれの野菜との「差」を、その販売している価格ほど認識できない、
というのが大きいと思います。
しかし、Lapkaのような商品が発売され、農薬野菜の数値が簡単に把握できる
ようになると、「え!?この野菜、こんなに農薬ついてるの!?これからは
オーガニック野菜を買おう!!」という方々も増えることでしょう。
ちなみに、こういった分かりやすい数値、データが、ソーシャル・メディア上
を駆けめぐれば、そのインパクトはものすごいと思います。
ニーズが増えた結果、カラダに悪い農薬を使わない野菜作りへ投資がされ
技術開発も加速する。すると、より安く、健康にいい野菜が食べられるよう
になり、市場におけるシェアもどんどん伸びるという好循環が生まれます。
一般のスーパーなどに並ぶ野菜のほとんどが「カラダに悪い農薬が使われて
いない野菜」という社会を、次の世代にプレゼントできたらステキですね。