現代において、私たちがもう一度本気で向き合うべきものは、人と人との関係性の妙味である。
人間は1人では到底生きていくことはできないが、それが分かりにくいのが現代の情報社会だろう。これからもその傾向は強まっていく。ロボットやAIが人間をサポートする時代であればあるほど、人との関わりを感じる場所が少なくなる可能性は高い。
しかし人間は、人間との関係性の中でしか生きられない。生物的にも社会的にもだ。だからこそ予測できないインタラクティブな人間同士の関係性をもう一度深い眼差しで見つめ直さなければならなくなる。
言って見れば、経験の不確実性に向き合い続ける力が、これから重要な力と認識される時代になる。
私たちは予想だにしなかったことの連続の中で生きている。しかし、人は基本的にそれを好まない。(そういう人の方が多い)その予想だにしないことの典型が人間同士の関係性と言えよう。
人間関係は簡単なものではない。どれだけ仲が良いと思っていた関係性であっても、その次会った時にはどうなっているかは分からない。
しかし、そこでこそ人は磨かれていく。悲しみも喜びも包み込んで懐を深くし、より相手に希望を与えられるようにと願いながら関係性を紡いでいく。その中で人間は成長、成熟していく。この何よりも地道な行動に、今一度これまでとは違った角度から光が当たろうとしている。
どんなに社会が、環境が変わっていっても、人間関係の不確実性に向き合い続ける力は、普遍的に必要とされていく。
※新刊「ビジネスモデル2025」が、発売1ヶ月で4刷に突入!
【参考】
・【BBM】『ビジネスモデル2025』長沼博之・著 vol.4122
・新著「ビジネスモデル2025」が1週間たらずで重版決定!ハイブッド型経済と広がる共有経済圏
・「ビジネスモデル2025」で紹介した”価値消費ピラミッド”と21世紀の消費について
・新たな経済パラダイムとビジネスモデルが出現する。新著「ビジネスモデル2025