屋外広告の空きは益々増えている印象を受ける。東京駅の目の前でも「広告募集中」の看板が目立ち、先日この業界の前途を案じていた。
「Billboard Bazaar」は、そんなOOH(Out Of Home media)の業界に、革命を起こすために登場したスタートアップ。シンプルに言えば、屋外広告、交通広告のためのAirbnb的システムで、スペース提供者と広告主を直接、そして最適にマッチングさせるサービスである。
米国では、不動産業界の190億ドルがオンラインから漏れているという。つまり最適化がおきにくいというわけだ。その中でも大きいのが屋外広告業界で、このマーケットは実はテレビやラジオの広告よりも、今後成長すると見込まれているという。
確かに「裸眼でも立体的に見える3Dディスプレイ」などが登場してくると、これまでとは違った可能性が見えてくるかもしれない。またIoTの導入で、アドテックがデジタル屋外広告へと侵入を果たす時代もそう遠くないと想像できる。
取引コストが極限的に削減され、AIのレコメンドまで高度に行われるようになれば、空いているものを最適マッチングさせることは容易になる。屋外広告もしかりで、更に、今後の空きスペースは、個人の持つ家やクルマ、また旅行バッグなどもターゲットとなっていくことだろう。広告業界もあらゆる領域が融合を遂げ、新たなフェーズへと進化しようとしている。
【参考】
・個人の持つ「場」にスポンサーが付く時代。自宅の窓を広告スペースにして、収益を得る方法
・ガソリン代を浮かせよう!個人ドライバーのための広告スポンサープログラム「Gas4Ads」
・次世代広告モデルが登場。企業広告が貼られた旅行用スーツケースを利用し、旅のコストを下げる!
※新刊「ビジネスモデル2025」が、発売1ヶ月半で5刷に突入!
【参考】
・【BBM】『ビジネスモデル2025』長沼博之・著 vol.4122
・新著「ビジネスモデル2025」が1週間たらずで重版決定!ハイブッド型経済と広がる共有経済圏
・「ビジネスモデル2025」で紹介した”価値消費ピラミッド”と21世紀の消費について
・新たな経済パラダイムとビジネスモデルが出現する。新著「ビジネスモデル2025