友人や知人を「呼ぶ」方法は変化をしていく。手紙に電話、Faxにメール、最近ではソーシャルメディア上からイベント告知が頻繁に送られてくる。
さて、今後この「招待」の概念は新たな進化を遂げる。「Teleport」は、自分の友人、知り合いをUberを経由して招待することができるサービス。イベントや食事のお誘いをする側が、交通手段まで瞬時に手配するイメージだ。
招待を受け取った友人、知人は、時間が空いていればその招待を承認し、迎えに来て欲しい場所を地図で指し示す。すると迎えのクルマがやってきて、招待された場所まで送り届けてくれるわけだ。
現時点であればクルマだけではなく、鉄道のチケット手配までできればとも思う。主催者側からの交通費の支給は、参加のハードルを大幅に下げるに違いない。
「UberEVENTS」をご紹介した時にも解説したが、このサービスの先には、ライドシェア及び自動運転社会での「送迎の無料化」というコンセプトがある。
自動運転時代のライドシェアであれば、送迎コストは限りなく安い。現代のタクシー代から比べると数分の1以下になる可能性が高い。つまり、イベントへの招待は常に、無料送迎と一緒であることを意味する時代になるというわけだ。マーケティングにおける新たなスタンダードとなっていくか。注目したいところである。
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【参考】
・【BBM】『ビジネスモデル2025』長沼博之・著 vol.4122
・Newsweek日本版「コストゼロ&シェアの時代のマネタイズ戦略」
・「ビジネスモデル2025」で紹介した”価値消費ピラミッド”と21世紀の消費について
・新たな経済パラダイムとビジネスモデルが出現する。新著「ビジネスモデル2025