こちら社会的な意義の強い活動を行う団体・個人とボランティアをつなぐ、ソーシャル・ボランティア・プラットフォーム「CollaVol」。自分のちょっとした時間を「寄付」することで、社会問題解決に貢献しよう!というのがコンセプトです。
例えば、川崎市の商店街のお祭りをサポートする人を募集する投稿。
こんな感じで、活動日時、活動して欲しい時間などが掲載されており、ボランティアができる場合には「今すぐコラボル!」ボタンを押します。
投稿記事の下部には「今すぐコラボル!」でボランティアに手をあげた人、コメント、質問などが掲載されます。
他にも、「雇用支援のためカンボジア に作るレストラン」の告知をソーシャル・メディアで行うボランティアであったり、
被災地の復興コンサートのパンフレットデザインなどもあります。
支援はもちろんですが、デザイナーの実績作りにもいいですね。
簡単に非対面のまま、仕事のマッチング、報酬支払いまで行うことができるクラウドソーシングサービスの流れがあります。一時間単位でプロフェッショナルを雇うことができ、大手企業も使い始めていますが、まさにこれはボランティアのクラウドソーシングサービスですね。
広がる評価経済圏の大海原
photo credit: paul bica via photopin cc
このような数時間単位で自分の時間をボランティアにあてる風潮はパラレルキャリア時代に大きな潮流となります。
そして今までのボランティアとこれからのボランティアの大きな違いの1つは「気軽さ」です。
今までボランティアというと、貴重な休みの一日を削って行うものであったり、定期的なサポートを求められる場合も多くありました。それはなんらかの形でその組織に所属するということが必要であったからです。例えば「NPOの会員になり、ボランティアをする」という流れなんかがそうですね。
しかし、これからのボランティアは、一時的、数時間単位、ピンポイントでボランティアを行うことが容易になります。それを支援するサービスがCollaVolのようなサービスです。
3.11ではFacebookなどのソーシャル・メディアの普及によって「気軽にボランティアをする」という大きな流れが生まれましたが、それは一時的なものではなく、社会の潮流として大きくなるでしょう。
これは貨幣経済圏が縮小する中で、新たに広がりゆく評価経済圏拡大についての話であり、根本的な社会構造の転換の話にまでつながるものです。
「みんなに共感されないものにはお金がかかりがちとなり、共感されるものにはお金はかかりにくくなる社会の到来」です。何でもかんでも市場経済、貨幣経済を通じて調達することを前提とする会社・団体は、考え方の転換を余儀なくされるでしょう。
いつも言いますが、本当にエキサイティングな時代ですね。
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