先日、大学で講義をしていた時、ソーシャル・メディアの
マーケティングのコツについていろいろと質問されました。
ソーシャル・メディアについてのマーケティング本もたくさん販売
されていますし、私なりにもいろいろな考えやアイデアやテクニック
は持っています。
ソーシャル・デザインでサポートさせていただいている方には、
WEBサイトもブログもメルマガも使わず、Facebookだけで百万円単位の
売上げをあげている方もいます。
しかし、私はテクニックやアイデアではなく、あえて
根本となる非常に重要な点について伝えました。
それは、何かというと…
「どう伝えるか?」ということ以上に
「何を伝えるか?」が重要になっていること。
そして、もっと言うと
「どういった経験をしてきた誰が伝えているのか?」
が非常に重要だということを伝えました。
よって、どんどんいろんなことに挑戦し、挫折や失敗の中で
いろいろな経験を積んでいくことに徹してください、と言いました。
もちろん、どう伝えるか?どう魅せるか?ということは
重要です。
しかし、ソーシャル・メディアに使っていくうちにに分かることとして
次のようなキーワードに賛同や共感(「いいね!」など)が多いことが
分かるでしょう。
「経験」「現実・現場」「その場の写真や動画」「希少性」「リアルタイム性」
今行われている未来予測には、2020年以降、
「富」という概念が「通貨・実物資産の尺度」という意味に止まらず
「経験」に再定義される、というものがあります。
もっと言うと、「お金が多い人より多様な経験がある人が
本当の意味の「金持ち」とされる」という現実が近い将来やってくる
という意味です。
現状から考えると、どういう状況なのかパッと分からない
ということがあるかもしれません。
しかし、ソーシャル・メディアを使い「いいね!」などの評価
という非貨幣資本を貯める動きをしている方には、なんとなく
感じることかもしれません。
現在は、情報ビックバンにより情報価値が極限的に小さくなって
いっています。しかし、一方で「経験」や「現場」の価値がどんどん
高まっているのです。
そうなって来ると、私たちは非常に重要なことに改めて
気付かされることになります。
効率的に、苦労をせずに、お金を儲けができた!というような
ことが指示されなくなってくるということです。
つまり苦労もなく、経験少なく、何かを達成したとしても
多くの人からあまり指示をされない、ということなのです。
多くの苦労と絶望を味わい、多くの嘆きの中で葛藤し、
最後には乗り越えて行くという経験をした人こそ
多くの人たちの感動、評価が集まり、結果的に「豊かな人」
として定義されていく時代なのです。
今は、それが直接的に「お金」(貨幣)に直結していない
ため、豊かさとつながっているということがなかなか見えにくい
というだけです。
私の好きな言葉に「人間の真の力は絶望の数にある」
という言葉がありますが、まさにそれが、現実として
認められる社会が2020年以降始まっていくと言っても
いいかもしれません。
ある人が、先日このようなことを言っていました。
「世の中は不思議なことに、良くなってきている時ほど
悪くなって見えます。」
現在こそ、そのような時代なのかもしれません。
未来は、絶対に明るい!
いえ、そういった明るい未来を皆で力をあわせてつくりましょう!