こんにちは。長沼です。
東北・福島復興のプロジェクト、自然エネルギープロ
ジェクトを進めながら様々な方とお会いし、話を
しています。
そこで感じることは、私たちは500年に一度の文明史的な
転換点を生きているというすごい事実です。
その始まりがこの東日本大震災、原発事故だと感じています。
文明史的転換点というのは、「農業の誕生」「資本主義誕生」
クラスの転換点です。
例えば…
★株式会社というコンセプトの終焉
会社の寿命は、1970年はじめには50年。
1983年には30年。1997年には12.5年。
2008年では10.5年。2012年は3年とも言われる。
NPOやソーシャル・ビジネスの形態をとる組織が
雇用の大きな受け皿となっていく。
★租税国家の終焉
各所から税金を取り、それを再配分することによって
成り立たせる国家運営モデルは経済成長時代にしか当て
はまらない…かもしれない。
★労働と収入が一部分離されていく
人間の大脳には約300億個の脳細胞があるが、2018年に
ワンチップに入るトランジスタの数が300億個を越える。
つまり、創造性、感情という部分へもコンピューター、
ロボットの仕事がうつり始める。人間とは何か?働く
とは何か?が再定義されていく。ベーシック・インカム
(最低所得保障制度)の検討。
★GNP(国民総生産)からGNH(国民総幸福量)へ
人間は物を豊かになってもそれによって必ずしも
心が豊かになるわけでないことに気付いた。
生きる意味は?働く意味は?といった「意味」を
追求する「心」の時代へ。社会的価値観の大きな変容。
★ナノテクノロジー、バイオ技術、人工知能などの巨大産業の勃興
1814年に蒸気機関車の出現、また1864年には石炭、 1920年
には電気、1974年には石油、2006年にはインターネット(電子)の
普及で経済復興をしていった。これからはナノテクノロジー、バイオ
技術、人工知能による経済復興期が来ると予測される。
このように大きな変化を様々書くと、
「では、私たちは今、どのように生活していけば良いのか?」
という疑問が湧いてくると思います。
この時代に必要なことは「遠大な理想の未来を描くと同時に、しっかりと
足下を固めて行く」ということです。今の時代は遠大な未来ばかりを
見ていてもいけません。そして、足もとばかりをみていてもいけません。
その両方を皆が常にバランスよく考えていくことを必要とされる
時代なのです。
500年に一度の文明的転換点を生きるということは中々できません。
大変なことも本当に多いですが、希望を胸に皆で手を携えながら進んで
いきたいものですね。