テクノロジー化する社会の中で、人々は一方で強烈に詩情(ポエジー)を求めている。夕日が落ちる景色を見たり、自然を深く感じられる場所を観光をしたり、詩的な文章を読んだりと、その満たし方は人によって様々だ。
さて、以前電子書籍リーダーやまな板を書籍の装丁デザインにするトピックを取り上げた。
【参考】
・古典的名著の装丁を電子書籍リーダーのブックカバーとして現代に蘇らせる価値
・まな板を書籍の装丁風にデザインすれば、キッチンに新たな風が吹く
今回ご紹介する「krukrustudio」は、書籍の装丁デザインをしたバッグを提供している。
「星の王子さま」好きも多いので、以下のようなデザインにパッと目が止まる人も多いかもしれない。
四角いものであればありとあらゆるところに、書籍の装丁デザインが施される可能性がある。
その深層を一歩深く探ってみると、装丁デザインは、私たちの詩情を満たしてくれるものになっているのではないかと思ったりもする。特に古典的名著のデザインは、そういった感覚を私たちに強く持たせてくれる。
「紙の本は、インテリアになる」というようなことが言われて久しいが、本は私たちの深層意識に働きかける何かを持つ。それは、自然と触れ合う時に生まれる感情にも近いかもしれない。
情報的で無機質な方向に進むように見える社会の中、一方で人間はより人間らしくなりたいと望む。その中で詩情を満たしたいという願いは益々強くなっていくだろう。書籍の装丁デザインがあらゆるところで人気を博す理由の1つが、そんなところにあるようにも思った。
※新刊「ビジネスモデル2025」が、2週間で3刷に突入!
・新著「ビジネスモデル2025」が1週間たらずで重版決定!ハイブッド型経済と広がる共有経済圏
・「ビジネスモデル2025」で紹介した”価値消費ピラミッド”と21世紀の消費について
・新たな経済パラダイムとビジネスモデルが出現する。新著「ビジネスモデル2025