モジュール化はトレンドだ。社会も事業も、そして1つ1つのプロダクトもその傾向性を強めていく。
「Shooz」は、靴の上部デザインであるアッパーと底を分けたプロダクト。「この靴のアッパーデザインは好きなんだけど、底の色が気に入らない!」と感じたことのある人は少なくないかもしれない。
また「アッパーは古びてしまったけど、底はまだ普通に使えるからアッパーだけ変えたいのに…」。そんなことを思ったことのある人は少なからずいるはずだ。Shoozはそんな潜在ニーズへとアプローチする。
アッパーデザインと底は、チャックで接続されている。よって靴をバッグに入れて持ち歩く際も、平たくコンパクトにしまえる点がいい。
例えば、ジムで靴を使うといった場合も、底だけ屋内用に変えればいいわけだ。つまり底だけ、もしくはアッパーだけを持ち運ぶというカルチャーが生まれる可能性がある。先日は超薄型のリュック「Under-The-Jack Pack」をご紹介したが、移動領域が益々広がる人類にとって、これから支持されやすいコンセプトではないか。
新たなファッション概念と利便性に加え、環境にも財布にも優しいこのコンセプトは、「靴」に新たなマーケットを生み出すか。注目したいところである。
※新刊「ビジネスモデル2025」が、発売1ヶ月で4刷に突入!
【参考】
・【BBM】『ビジネスモデル2025』長沼博之・著 vol.4122
・新著「ビジネスモデル2025」が1週間たらずで重版決定!ハイブッド型経済と広がる共有経済圏
・「ビジネスモデル2025」で紹介した”価値消費ピラミッド”と21世紀の消費について
・新たな経済パラダイムとビジネスモデルが出現する。新著「ビジネスモデル2025