面白い。どんな場所でも「音を出すポイント」にしてしまう電子基盤「Touch Board」。
Touch Board: Interactivity Everywhere
タッチセンサ、近接センサによって、各所が音楽を奏でるポイントに早変わりします。
タッチボード上に12の電極があり、それを触れると音がなる仕組み。例えば、導電インクによって絵を描けば、ピアノを触ればピアノ音、ギターを触ればギター音を流すことも可能。
近接センサによって、空間を叩くことでドラム音を奏でることもできます。
プログラミングする必要なく利用でき、創造性をはたらかせながら、自身の作品や商品、子供のおもちゃやイベントブースをパワーアップさせることができます。可能性は無限大。
Kickstarterにて、15,000ポンド(約237万円)目標にプロジェクト投稿されていますが、18日を残しながら57,537ポンド(約910万円)を超える資金調達に成功。ちなみに、Touch Boardは1つ45ポンド(約7100円)から。
こちらの動画でイメージをご確認ください。身近なものを手軽に、創造性溢れる電子機器にしてしまう潮流。これからも注目です。
格安ハードウェアはモノづくりの新しい扉を開く
photo credit: Artiii via photopin cc
私たちの身の回りの電子機器は、どんどん安くなっています。先日もある方に、1964年時の東京オリンピックの話を聞き、当時の年収分以上に相当するカラーテレビを頑張って購入した武勇伝を聞きました(笑)それほどまでに高価だったテレビは、今や家電量販店で驚くほど格安で手に入れることができます。
このような流れの中で、また違う側面から言えることは、私たちの身近にある電子機器の部品や組み立てコスト、プログラミングコストは格安になってきているということ。これまでは大手企業でしか到底作れなかった電化製品を、小さな企業や個人が挑戦していける時代となりました。
8ドルのビデオレコーダーや11ドルの携帯電話など「使い捨てハードウェア」とも呼ばれる製品が登場してきている時代、その勢いはもう来るところまで来ていると言っても過言ではありません。
しかし、実際に電子機器・ハードウェアを作ろうと思えば、製造責任の問題や関連法規を遵守するための試験費、申請費などの壁もあるので、一朝一夕にはいきません。
しかし、それでも言えることは、その壁は劇的に低くなってきているということ。そして、世界的に見ても今後もこの流れは止まることはありません。
非常に面白い時代。2014年も、このハードウェア革命には要注目です。
【参考】
・要注目!2025年までの「ハードウェア革命」のトレンド予測
・機械の設計・製造・販売が民主化され、産業構造が変わる。ハードウェアの設計プラットフォーム「Upverter」
・初期段階のハードウェア設計を1枚の用紙でまとめる「ハードウェアプロダクトキャンバス」
【Social Design Newsから本が出ました】
ワーク・デザイン これからの働き方の設計図
働き方は無限大。
組織や事業の寿命よりも、人が働く時間のほうがはるかに長くなった現代。
テクノロジーの進化と人々の価値観の変化によって、「働き方」が大きく変わりつつある。
メイカーズ、クラウドソーシング、クラウドファンディング、ソーシャルスタートアップ……「仕事の未来」には、無限の可能性が広がっている。
あなたは、どの働き方を選びますか?
さらなる進化を遂げるテクノロジーと新たな時代の価値観が出会ったことで、
これまで考えられなかった(あり得なかった)ような働き方が可能となった。
今、私たちの目の前には、数限りない働き方が存在する。
私たちは、自らの働き方を自分で選び、実行していかなければならない。
それが、本書の言う「ワーク・デザイン」である。 ――「はじめに」より
本書では、これからの働き方の新構造を次の7つのステージで捉えた内容となっています。
・新しい「働く」の価値観
・消費社会から生産社会への潮流
・ワークプロセスの文明的大転換
・組織形態の変化
・キャリアデザインについて
・タスクデザインについて
・これから必要とされる個別スキル
現在の「働く構造の進化」は、各ステージをバラバラに見ても分かりません。7つの構造全体を体系的に捉えることで、始めて進化の本質が見えてきます。
Amazonの「なか見検索!」で一部内容を読めるようになっていますので、ご興味のある方はこちらからご確認ください。【書籍】ワーク・デザイン これからの働き方の設計図
※ライフハッカー[日本版]で本書を大きく取り上げていただきました。
「いま、新しい働き方『パラレルキャリア』が重要だ、と言える理由」