パイポを使ってタバコをやめる。アルコールフリーの飲料で、お酒を飲んだつもりになる。
“それに近いもの”を味わうことによって、満足度を得る。これにはある一定の効果があるようだ。
この効果を利用して、これをバーチャルリアリティ技術などを使って、満足度のある料理を食べた感覚を得られる「Project Nourished」という取り組みがある。その目的は、もちろん健康やダイエットだ。
人間、無性にあるものを食べたい時がある。それは、思いもよらず突然にやってくる。昨夜私は、無性にチョコレートを食べたくなってしまった。それはもう時計の針が、22時を指そうとする時間にである。
家にチョコレートはないだろう…と思っていたのだが、たまたま妻がお菓子を作るための材料として買っていたチョコチップがあったので、少量口に放り込んだ。こんな夜の時間によくない…と分かりつつも、このように食べてしまうわけだ(汗)
仮想料理プロジェクト、こういった状態の時に、役立つ。バーチャルリアリティだけでなく、芳香システムも利用し、あたかも食べたい料理が、そこにあるかのような臭いまでも感じることができる。
更には、実際にセンサー付きのフォークで、食材を食べるのだが、それは野菜や果物、海藻などで作られたローカロリーの健康食材だ。ちなみに、下の画像はお寿司である(笑)これらの食品は、3Dフードプリンタで作れるようにする模様。
つまり、VRと触感、味、臭いまでを利用して、食べる満足度を作り出す。
近い将来「自分で食事をしたつもりになるための、VRキット」などは、十分に登場してくる可能性がある。
お金がない時「梅干しを想像して食べる」といった話は、昔からよくあるが、これからは、頭の中の想像ではなく、バーチャリリアリティなどを利用して、あたかもそこに本物のご馳走があるような感覚で食事をするなんてこともできそうだ(笑)
先日ご紹介した宇宙を体験できるSpaceVRは、ロケットから地球や宇宙を見る事ができたり、国際宇宙ステーションを探索したり、宇宙遊泳、そしてロケットの打ち上げまでも体感できるプロジェクト。
【参考】
・月や他の惑星まで!宇宙をバーチャルリアリティで体験できる「SpaceVR」
こういった様々な事例からも、バーチャルリアリティの利用は、ゲームなどの領域をはるかに超え、私たちの生活や仕事等の実益に、直結していく時代へと移行する。