物流もいよいよ、一大転換期を迎えようとしている。2020年の世界に向けたPRショー「オリンピック」に向け、いよいよ日本もこの領域で本腰を入れるようだ。
安倍晋三首相は官民対話で、小型無人機(ドローン)や自動運転車、人工知能を使った遠隔医療の実用化に向けて規制を見直す方針を表明した。
「自動走行、ドローン、健康医療は安全性と利便性を両立できる有望分野だ」。首相はあらゆるモノをインターネットでつなぐIoTを成長分野と位置付け、政策で後押しする方針を表明した。
ドローンによる荷物配送は3年以内に離島や中山間地で可能にする。
2020年、都市部における交通や物流のビジョンはどうなるのか。1つ「買い物」(リアルショッピング)という角度で、興味深いサービスをご紹介したい。
「DropIt」は、”買い物客の荷物をなくすこと”を目的としたの配送サービスだ。お店の近くに配送拠点があり、そこに買ったものを預ける。
荷物を何時にどこに届けるかを指定すれば、自宅だけでなく旅行客がホテルに買い物袋を届けることができる。外国人旅行客が「どのように気持ちよく買い物できるか」は、即その土地の経済に影響を与える。
受け取り拠点そのものにタイヤがついており、自転車形式で荷物を運ぶ仕組みとなっている。
現時点では人力で運ぶシステムだが、先日ご紹介した「Starship Technologies」の”自動配達ロボット”のようなシステムが、近い将来導入されてくる可能性は高いだろう。
【参考】
・人間の歩行スピードで動く小さな「荷物配達ロボット」が、街の物流を担う日
空からドローン、地にはロボット。そして「買い物客の手荷物ゼロ」などの新たなるコンセプトが百花繚乱の時代に入る。これまで語られてきた未来の物流ビジョンは、いよいよ現実のものとして動き出す。
※新刊「ビジネスモデル2025」が、発売1ヶ月で4刷に突入!
【参考】
・【BBM】『ビジネスモデル2025』長沼博之・著 vol.4122
・新著「ビジネスモデル2025」が1週間たらずで重版決定!ハイブッド型経済と広がる共有経済圏
・「ビジネスモデル2025」で紹介した”価値消費ピラミッド”と21世紀の消費について
・新たな経済パラダイムとビジネスモデルが出現する。新著「ビジネスモデル2025