オンデマンド経由で素早くモノを配達するUberRushがAPIを公開した。スマホ時代、リアルタイムインターネット時代に、物流領域も更なる変化が加速する。
地域の企業や個人がより簡単に、自社にUberRushを導入できるようになる。ピンポイントの場所に分単位で情報提供をしながらモノを届けることができる。
現時点でノードストロームや1800flowers、T-Mobileなどが利用を開始している。これは大手物流企業はもちろん、DoorDashやInstacartなどの新興クラウドシッピング企業にとっても驚異である。
日本においてUberの利用はまだ制限されているので、対岸の火事のように思うかもしれない。しかし、それは時間の問題である可能性がある。近い将来、現代の黒船として来航するかもしれない。
また、記事「2016年はラストワンマイルを担う「物流ロボット」元年になる」にも書いたが、次の時代はロボット物流時代であることが明白である。特に注目したいのは、歩行スピードで進む自立型物流ロボットだ。物流領域は新たな生態系に着々と進化していく。まだまだ目が離せない分野である。
※新刊「ビジネスモデル2025」が5刷に突入!
【参考】
・【BBM】『ビジネスモデル2025』長沼博之・著 vol.4122
・Newsweek日本版「コストゼロ&シェアの時代のマネタイズ戦略」
・「ビジネスモデル2025」で紹介した”価値消費ピラミッド”と21世紀の消費について
・新たな経済パラダイムとビジネスモデルが出現する。新著「ビジネスモデル2025