「静けさ」は、文明深化の度合いを示す。特にテクノロジー社会では。
「Quiet Mark」は、静かなプロダクトを評価するアワードを開催したり、静かなプロダクトの価値を啓蒙する活動をするイギリスの団体。
先日もジューサーで嫁と姑がケンカをした、という話を知人から聞いた。毎朝鳴らす機械音に、姑が耐えられないということだった。確かに、まわす時のうるささはよく分かる。しかし、プロダクトによってはこれほどの差があるのだ。
デジタルファブリケーション革命が進んでいけば、小さな企業が、興味深いコンセプトの家電製品、デジタル製品を投入してくることも多くなる。一方でトラブルをなくすために、その機能性への評価も大切になる。口コミレビューだけではない何かが必要かもしれない。
中でもプロダクトの静けさは、購入の際の重要な基準の1つ。少なくとも私はそうだ。例えば窓に設置するノイズキャンセリング「sono」が世界中で話題を呼んだが、潜在ニーズはかなり大きかったのだろう。
日本においても「静けさ」を啓蒙する団体が必要になっていくと思う。私自身、そのようなところが評価するプロダクトは、生活の一部に取り入れたいと思う。
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【参考】
・【BBM】『ビジネスモデル2025』長沼博之・著 vol.4122
・新著「ビジネスモデル2025」が1週間たらずで重版決定!ハイブッド型経済と広がる共有経済圏
・「ビジネスモデル2025」で紹介した”価値消費ピラミッド”と21世紀の消費について
・新たな経済パラダイムとビジネスモデルが出現する。新著「ビジネスモデル2025