【コラム】創造と毀損のあいだで。相対的世界を解きほぐす命題

[2015/10/30]
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相対的な世界の中で、安易に絶対的な基準を語ろうとする時、人はつまづく。

「恐れ」というのも、単純に否定されるものではない。「何のための恐れなのか?」が重要なのである。

恐れがあるから、赤信号を渡るのを避ける。健康への恐れがあるから、飲み過ぎに気をつけようと思う。そういった恐れは決して悪いものではないだろう。

恐れというのは、常に中立なのである。何のための恐れか?が重要なのだ。

「愛」という言葉をとってもそうである。国家愛、民族愛への偏重は、戦争の種をうむ。

例え地球愛を叫んでも、仮に宇宙人が現れたら、地球を守るという大義を掲げ、宇宙戦争を起こすかもしれない。さて、それでいいのだろうか。

時間と空間が相対的なものであることを証明したアインシュタインの一般相対性理論からちょうど今年で100年が経つが、「愛」という概念さえも、何のための?つまり、目的観によって相対的に変化するのである。

そのような複雑怪奇な世界の中で私たちは生を営んでいる。更に、この情報革命の中で相対的な複雑さは増すばかりである。

しかし、それもまた決して悪いことではない。日々の生活、仕事の中で生まれるあらゆるものとのインタラクティブな(双方向的な)関係性は、有史以来最もスピーディーに意味と価値を生み出す社会を作り出した。

一方で、何のため?のレイヤーによって、悪い意味を持たせることもできるし、価値を毀損させることもできるのだ。

ただこの厄介な状態への解は、複雑な世界を複雑に考える中には恐らくないのだろう。どんな絡みあった糸も、根気よくほぐせば、ただ一本の糸なのである。

「何のため?」は、その糸をほぐす命題の1つ。それをいつでも高次に問い続けられる自分でありたいと思う。

 

 

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