3Dプリンタ技術で、カスタムメイドの靴を素早く作るサービス「feetZ」が間もなくリリースされます。
注文は簡単。それぞれ別の角度で撮った3枚の足の写真をfeetZに送ります。それをベースにカスタマイズされた靴を製造し、配送してくれるというもの。
これまでもスポーツシューズを3Dプリンタ技術でオーダーメイドするサービスはご紹介しましたが、“写真”という簡単な方法でカスタムメイド製品を作るという点が面白いです。足って意外といろんな個性がありますからね。
【参考】
・3Dプリンタで作ったオーダーメイドのスポーツシューズが普及する可能性
靴デザイナーのための製造・販売プラットフォームAliveShoesが、このような気軽なカスタムメイドサービスを取り入れていくと、マーケットに更なるインパクトを与えていきそうです。
【参考】
・靴ブランドを49ユーロから立ち上げられるAliveShoes(アライブシューズ)に注目
リリース時点では少ない素材も今後2年で大きく増やしていくとのこと。そして、この仕組みは靴だけではなく、いろいろな製品で応用できることが容易に想像されます。
苦難を糧に輝き始める人々
Handmade By Emy from Silent James on Vimeo.
静かにしかし着実にハンドメイドマーケットは盛り上がりを見せています。上の動画はEtsyで大人気のネクタイ専門店Hand made By Emyのエミー・ウーリッヒ氏の映像。
不況により自身の勤めていたブティックが倒産したことが、この仕事を始めるきっかけとなったようです。再就職活動をする中で、少しでも収入を得るためにオンラインでハンドメイド製品を販売しようと考えました。
Etsyにショップを開く前、eBayで自身の服や本、雑貨などを売って200ドルをあまりを作り、それを開業資金にしたそうです。
私は現代の社会的、経済的混乱に苦しむ人達こそが、次の時代のヒーローになると信じています。それは「そうあるべきだ」という感情論、理想論だけではなく、どの時代も歴史を見てみればそうなっているという確信からくるものです。そしてHand made By Emyのような事例は、報道されていないだけで現時点でも世界中にたくさんうまれているのでしょう。
彼女のようなショップが、いずれ今回ご紹介したようなデジタルファブリケーション技術を導入していったらどうなるでしょう。きっと既存のマーケットに大きなインパクトを与えていくはずです。ハンドメイドマーケットで頑張る方々を支援するような新しいテクノロジーやサービスに今後も注目をしていきたいところです。
【参考】
・2014年はハンドメイドが再定義される年。”ハンドメイド”から”メイカーメイド”へ