昨日は「TOKYO WORK DESIGN WEEK2015」にて、ワークサイトの山下さんと対談させていただいたが、そこで話題に上がったのはABW(アクティビティー・ベースト・ワーキング)も3.0に入ったということ。いわゆる働く場所に捕われず、成果重視で働き方を考えていく発想であるが、3.0というのは「チーム」という単位でそれを捉えていくようになるということだ。
英国発の「Vrumi」は昼間空いている部屋を予約し利用できるサービスだが、米国発の「breather」も同じく昼間の空いている場所をオフィスとして利用するためのサービス。こちらにはチームで仕事をするためにというページが容易されており、まさにABW3.0を感じる。また、共有経済もチームという単位でのサービスが拡充していくことを思わせる。
breatherでは、その都度提供されるPINコードでカギを開け閉めし、時間は30分単位で部屋を借りることができる。部屋数はまだまだ少ない印象を受けるが、現時点で2800万ドルの資金調達をしている。
通常の自宅であれば、夜空いている時間よりも、昼間空いている時間の方が多いはず。そういった場所が、ミーティングの場、共同でプロダクトを作る場、クライアントにサービスを提供する場所に変化をするわけだ。
共有経済は、個人向けから企業向けの領域に進んでいる。そして、次は「チーム向け」にサービスが広く展開されていくことだろう。シェアリングエコノミーの進展からはまだまだ目が離せない。
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【参考】
・【BBM】『ビジネスモデル2025』長沼博之・著 vol.4122
・新著「ビジネスモデル2025」が1週間たらずで重版決定!ハイブッド型経済と広がる共有経済圏
・「ビジネスモデル2025」で紹介した”価値消費ピラミッド”と21世紀の消費について
・新たな経済パラダイムとビジネスモデルが出現する。新著「ビジネスモデル2025